バリ島より今日のわんこエピソード

先日、“犬を飼いたいんだけど・・・”という人から連絡が入りました。
うちはペットサロンであり、生体販売はしておりません。
入ってくる情報を提供するしかできないのですが、ワンちゃんと新しい飼い主さんの初めましての場所になる事があるのです。

次の日、ポメラニアンの女の子（8ヶ月）キャシーがやってきました。新しい飼い主さんは一目で彼女を気に入り、お家に連れて帰ることに決まりました。・・・が、彼はまだ勤務時間中だったので夜までウチで預かることになったのです。

かなり小柄なポメラニアンのキャシー。ウルウル目で、仕草が上品で・・・本当に美人ちゃん。
小さなゲージに入れっぱなし状態だったそうで、家中を自由に歩け回ることに戸惑っていました。

おそらく8ヶ月伸ばしっぱなしだったであろう爪！！伸びすぎでぐる～んと巻いていました。。。
ブラッシングもした事がないんでしょう。。。あちこちに小さな毛玉がぽこぽこありました。
とりあえず爪切りをしようと、トリミング台に乗せました。その途端ブルブル震えて、足を持つとガルルルゥと威嚇し始めました。
“もしかして爪切ったことある？”
そう思いながらも、爪きり開始。
噛み付こうとはするけど、噛み付きはしない。必死に抵抗はしていましたが、無事に後左足が終了。
しかし後右足に移ると、異常なほどの激しい抵抗に。
“どっか怪我してるんか？”と思うほどでした。
よくよく観察してみると、ひとつの爪が切られています。
しかも根元からブチッと。。。

推測
前の飼い主である自称ブリーダーおっさんか、はたまた誰かが爪を切ろうと試みた。・・・で血管も何も知らずにブチッと切ったら、血が吹き出た。そして慌てて、ほかの爪切りは怖くてやめた。。。

よぉ～く見ると、そのブチッと切られている爪周辺は血の塊がポロポロついていました。そりゃぁ爪切り嫌いになるわなぁ。。。
患部にあたる後右足が無事終わると、前足はおとなしいもんでした。
お腹をさすったり、ボール遊びしたり・・・お嬢にとってはいつものこと。でもキャシーにとっては初めてのこと。戸惑い気味で、でも必死に後ろを付いて回るんです。しばらく経つと、お嬢と同じようにお腹を見せて“撫でて～”としたり、横にピッタリくっついてお昼寝。控えめで上品な仕草、でも食い意地だけはお嬢と張るものがありました（笑）
だいぶ慣れたところで、ブラッシング。小さな毛玉ほぐしを開始。最初は従業員のクトゥが。クトゥもキャシーのウルウル目にイチコロ状態で、可愛くて可愛くて仕方ないと言っていました。・・・がガルルルルゥと怒っては噛み付こうとします。
どうやらブラッシングもお嫌いな様子。
クトゥと交代して、私がブラッシングをしている間も、最初はガルルルルゥと唸りながらも、噛み付こうとはしませんでした。必死に辛抱してるんですね。
このへんで、かなりノックアウト。。。
あまりに可愛すぎて、朝から夜までウチにいたこともあり、本気で“ウチの子になるか～？”と思ってしまったほどです。

夜になって、新しいパパがお迎えにやってきました。
寂しかった～。でも新しいパパに抱っこされると、上品に前足をそろえていました（笑）。ほんとにかわいい。

さきほど、キャシーの新しいパパがお店に寄ってくれました。
“ず～っとどこ行くにも付いて回ってるよ。元気だし、頭がいい。”と、かなりデレデレのご様子。
実家（ジャカルタ）ではミニピン8匹を飼っているそうです。犬だいすきな方なので、いっぱいいっぱい可愛がられている様子。家も近いので、またちょくちょく連れてきてくれると思います。お嬢にとっても、数少ないお友達。
キャシー、また遊びに来てね～♪