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テーマ:映画館で観た映画(8356)
カテゴリ:本/映画が好き!
昨日、仕事帰りにBABEL(『パベル』)を観てきました。DVD化されるのがすごく早くて、見逃すこと多々あり。『バベル』もいつの間にか終焉モードで、探したらマンハッタンで一箇所(しかも1日4回!)だけ上映中でした。
上演時間をチェックして、ユニオンスクエアに程近い映画館に行ってきました。入るなり狭くてビックリ!ピンク映画館のようでした。でも、この映画館気に入ってしまったんです。空いているので足を自由に伸ばせることと、映画館の方がみんな親切で丁寧なんです。よくある棒読み調ではなく、本当に「映画をお楽しみください」って笑顔で目を合わせて声をかけてくれるんですよ。上映後も次のお客さんたちに「ただいま清掃中ですので、お待ちください」と声をかけてソファーに案内しているんですよ!これ、ニューヨークでは大変珍しいサービス精神です さて菊地 凛子嬢の出演している『バベル』。凛子嬢、美しかったです。アカデミー賞授賞式での黒いシャネルのドレス姿が好きでしたが、映画の中の彼女は目に力のある存在感ある女優さんでした。 「神に近付こうと塔を建てた人間たちが、神の怒りに触れ、彼らの言語をバラバラにしてしまった・・」というジャポニカ学習帳の知識を繰り返しながら、考えながら約2時間半観ていました。 ブラッド・ピット見たさに足を運んだ人は"Seven Years in Tibet" を彷彿させるかもしれません・・。ブラッド・ピットは夫婦の愛情に悩む普通のアメリカのオッサンです。でも、彼とその妻役のケイト・ブランシェットの抑えた演技が良いんです(涙だけで魅せる演技力はサスガ!)。モロッコ・メキシコ・日本を舞台に時間軸が交錯しながら話は進みます。家族でも、コミュニケーションがとれない・・ということは、お互いの発している言葉が通じないという現象・・ということかな。テーマがあるけど、それを明確にしないところが私好みではあるけれど、観た後、あまりスッキリしなかったなぁ。監督のメッセージがわかりそうでわからない、通じそうで通じない・・ プロダクションノートに「日本での撮影は許可無しで行った。警官の目を盗んでは撮影をした」というようなことが書かれていました。申請がおりるのが総て遅かったからだと。石原さんになってから、東京もニューヨークのように撮影許可に協力的になった・・と聞いていたのですが・・。 舞台となった3箇所の映像が、それぞれ特徴的でした。使用したカメラも色(赤色)も変えていたと。田舎町モロッコ、大都会東京、何も無い米墨国境付近。それぞれに孤独を感じさせる「砂漠」が広がっていたのが残像として残っています。 日本ではゴールデンウィークに上映のようです。個人的にはモロッコの次男坊に助演男優賞を お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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