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元八重樫東選手後援会速報

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oak80jpn

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Sep 11, 2018
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カテゴリ:プロボクシング
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THE ANSWER 2018.09.11

井上尚弥は逃げない 大橋会長が語るマッチメークの流儀「負けを恐れる必要ない」

デビューから16連勝(14KO)という圧倒的な強さで快進撃を続ける井上。対戦相手のマッチメークという重要な役どころを演じているのが元WBC、WBA世界ミニマム級王者・大橋秀行会長だ。大橋会長は類まれな才能を有する“怪物”をいかに“モンスター”に育てたのか。「THE ANSWER」ではインタビューを行い、その秘密を「モンスターの育て方」と題し、4回に分けてお届けする。第3回は強い相手から逃げない、「負けて強くなる」大橋流のハードなマッチメークについて。52戦無敗の伝説的王者、リカルド・ロペス(メキシコ)と対戦した自身の経験や、当時パウンド・フォー・パウンド最上位のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に挑戦した八重樫東を例に“無敗至上主義”に真っ向から反論。またロマゴンに敗れた直後に大橋会長が八重樫から聞いた、衝撃の一言も教えてくれた。





大橋会長直撃インタビュー/「モンスターの育て方第3回」

 ボクシング日本最速3階級制覇王者の井上尚弥(大橋)が出場するバンタム級の賞金トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)。井上は1回戦(10月7日・横浜アリーナ)で元WBA世界スーパー王者のフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)と対戦する。

 デビューから16連勝(14KO)という圧倒的な強さで快進撃を続ける井上。対戦相手のマッチメークという重要な役どころを演じているのが元WBC、WBA世界ミニマム級王者・大橋秀行会長だ。大橋会長は類まれな才能を有する“怪物”をいかに“モンスター”に育てたのか。「THE ANSWER」ではインタビューを行い、その秘密を「モンスターの育て方」と題し、4回に分けてお届けする。

 第3回は強い相手から逃げない、「負けて強くなる」大橋流のハードなマッチメークについて。52戦無敗の伝説的王者、リカルド・ロペス(メキシコ)と対戦した自身の経験や、当時パウンド・フォー・パウンド最上位のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に挑戦した八重樫東を例に“無敗至上主義”に真っ向から反論。またロマゴンに敗れた直後に大橋会長が八重樫から聞いた、衝撃の一言も教えてくれた。

 ◇ ◇ ◇

――前回までにいろいろとお話をうかがって感じたのは、井上選手が強いのは分かるのですが、挑戦者たちが強いチャンピオンとの対戦を避けるというのはちょっと寂しいなということです。井上選手から少し話はそれますが、そのあたりもお聞かせ願えればと思います。

「ファンから見れば、より強い選手と試合をするのは当たり前だし、何より『見たい!』と思うでしょう。一方で、ボクシング界には『ボクシングは1回負けたら終わり』という考え方があるんです」

――確かにボクシング界には“無敗の商品価値”というものがありますね。無敗でいることに価値があると。

「それとは関係ないかもしれませんが、昔のプロモーターっていかに弱い選手を連れてくるかが腕の見せどころという部分があったんです。弱い選手というか、勝てる選手ですね」

――それはいつ頃の時代の話ですか?

「少なくとも私が現役だった90年代あたりまではそうでしょう。いや、もう少し後でもそうかもしれません。ただ、今はインターネットもSNSも発達して誰でも情報が簡単に入手できる時代です。海外の選手であれ、すぐに戦績から試合の映像から見られますからね。昔は『タイ国強打者』と言っておけば、ファンは『オーッ!』と思ってくれたけど、今はそういうのは通用しませんから」

――それでもなお、勝てる選手を選びたいという人情も分からないわけではありません。大橋会長はプロモーターの立場で、自分のところの選手が勝てそうにない、だからその試合は避ける、ということはありますか?

「選手の意思が大事ですけど、私自身は予想が不利でもけっこうやらせちゃいますね。というのは、負けても得られるものが多いということを知っているからなんです。私は世界チャンピオンになりましたけど、それまでに3回も負けてますから。そもそも古巣のヨネクラジムから生まれた世界チャンピオンは5人いますが、無敗のまま世界チャンピオンになった人って一人もいないんです。ガッツ石松さんなんかデビュー戦で負けていますよ」

「世界王者の大橋」よりも「ロペスにベルトを獲られた大橋」に価値がある

――ある意味、ヨネクラジムの伝統と言えるかもしれませんね。

「私が現役だった頃は協栄ジムが隆盛を誇っていましたけど、協栄ジムは無敗のままチャンピオンになった選手が多いと思いますよ。具志堅用高会長なんかはその筆頭ですよね(協栄ジムはジム別で12人の世界チャンピオンを輩出。うち無敗のまま世界チャンピオンになった選手は5人)。もちろん負けないでチャンピオンになるのが一番いいし、それはすごいことなんです。ただし負けを恐れる必要はないというのが私の考えです」

――負けて強くなるという“ヨネクライズム”が、選手をプロモートする立場になっても変わらないということですね。

「そうですね。だから14年9月、八重樫東が当時最強と言われたローマン・ゴンサレス(通称ロマゴン)と試合(WBCフライ級王座防衛戦)をした時も、八重樫には『これで終わりなんて思うな。そんな切羽詰まった気持ちでやるな』と言いました」

――大橋会長も現役時代の90年10月、メキシコのリカルド・ロペスと対戦しました(WBCミニマム級王座の防衛戦)。ロペスは大橋会長に勝って初めて世界王者となり、長く王座を防衛して無敗のまま現役を引退しました。生涯無敗のレジェンドです。

「あの時はロペスがホープという位置付けて、八重樫がロマゴンとやった時とは状況が違います。しかも自分はビデオを見て『勝てるかな』と思ったんですよ(結果は5回TKO負けで王座陥落)」

――でも、ロペスと戦った大橋会長だからこそ、八重樫選手とパウンド・フォー・パウンド・ランキング1位(全階級を通して最高のボクサー)だったロマゴンの試合にためらいがなかったのだと思います。

「ロペスと試合をしたことがのちのち生きたのは間違いありませんね。正直な話、私が世界に出かけて行って『世界チャンピオンだった大橋だ』と言っても、みんな分からないんですよ。ところが『ロペスにベルトを獲られた大橋だ』って言うと、みんな『オッー!』となる。ほんとですよ。だから、八重樫には『その時代に最強と言われる選手がいるなら絶対にやっておいた方がいいよ』と言いました。八重樫も『やります』と即答でしたね」

――八重樫選手はゴンサレスに9回TKO負けでした。

「あれは8ラウンドだったかな、もう負けているから『勝負してこい』と八重樫をリングに送り出したんです。その時、ふとリングサイドに目を向けたら多くの人が泣いているんですよ。八重樫がけっこうパンチをもらっていましたから『あれ、オレは酷いことをさせているのかな』って思ったんですけど、みんな八重樫の奮闘ぶりに感動していたんですね。あれはちょっと不思議な光景で、よく覚えています」

ロマゴンに敗れた八重樫が発した衝撃の一言「尚弥なら勝てますね」

――八重樫選手は負けたけど、名を上げた試合でしたね。

「もう一つよく覚えているのが、試合が終わって倒れている八重樫のところに駆け寄った時、あいつの第一声が『尚弥だったら勝てますね』だったことです」

――ロマゴンVS井上尚弥は一時、ファン垂涎のカードでしたが、17年3月にシーサケット・ソールンビサイに敗れてWBCスーパーフライ級王座から陥落。ロマゴンが9月の再戦でも敗れて井上選手とのドリームマッチは実現しませんでした。

「あれもロマゴンがシーサケットとの再戦に勝っていれば、年末に対戦する方向で話が進んでいたんですけどね。ロマゴンが負けて、遠のいてしまいました」

――いずれ井上選手にも、八重樫選手のロマゴン戦のような、素晴らしい好敵手との試合が実現してほしいものです。

「それはもちろんです。もう一つ、レジェンドと対戦したことがその後の人生に生きた話を紹介しましょう。ロペスは引退後、私と対戦した時のことを語っていて、それによると、私と最初に握手をした時、私の握力が強くて足が震えた、それを隠すのが大変だったそうなんです。また、試合前にメキシコ国歌が流れた時、恐怖のあまり涙が出てしまったとも話していました。実際に映像を見ると、ロペスが泣いているんですよ。選手ってみんな怖いのを隠す、強がるんです。だから私はロペスの話を出して、『あのリカルド・ロペスだって足が震えるんだ。怖いと思うのは恥ずかしいことじゃない。恐怖に立ち向かうことが大事なんだ』と話すんです。こういう話を選手にできるというのも、ロペスと対戦したおかげだと思いますね」

 強敵とのマッチメークは、黒星を喫するリスクよりも、得るものが多いと語る。もし現役時代にロペスと戦っていなかったのなら今の大橋会長はなかったかもしれない。また八重樫もロマゴンとの対戦で名を上げ、テレビのバラエティー番組などにも引っ張りだこだ。“本物”を求める時代だからこそ、その姿勢が受け入れられているのだろう。

 最終回は目前に迫ったWBSSで最もマークする相手について。また今やすっかり定着した“モンスター”の愛称。その名付け親である大橋会長が、意外な誕生秘話を明かした。





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Last updated  Sep 11, 2018 07:54:54 PM
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和田憲智@ Re:本人が考えて結論を出すと思います(02/26) ホッとした。でも、残念。まだまだ、八重…
ジョニー@ Re:36歳(08/31) 普段は笑顔で、試合では熱く! 大好きなボ…
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