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カテゴリ:日常生活
残暑お見舞い申し上げます。
アメリカの学校の夏休みも折り返し地点を過ぎました (あと1か月ある、とも言う…)。 ところで、日本の夏休みの宿題の定番と言えば、 絵日記、読書感想文、自由研究でしょうか。 私は嫌いだったなぁ、読書感想文。 読書だけでも苦痛なのに、さらに感想文を書くなんて、もう拷問! 小学生時代は、どういうわけか、水泳大会、絵画コンクール、 書道コンクール、音楽発表会などに借り出されて 夏休みは超多忙でした。 ドリル系の宿題や日記は、計画を立てて終わらせることができるのですが (チェックリストを作ってチェックを入れていく達成感が好き♪)、 どうしても自由研究と読書感想文が後回しになってしまい、 お盆あたりの登校日に、友だちの宿題進行状況を聞いて 焦って帰宅したものです。 大学生になると読書嫌いも改善し、通学・通勤の電車では もっぱら文庫本を読みふけり、ちょっと文庫中毒気味でした(笑)。 渡米後は日本語の本を読む機会も少なくなったのですが、 今年の夏は諸般の事情により、小学生高学年向けの 伝記(ノンフィクション)を2冊読みました。
杉原千畝さんは、第二次世界大戦中、リトアニアの領事館に赴任していましたが、 ナチス・ドイツの迫害にあっていたユダヤ系難民約6,000人に通過査証を発行し、 「日本のシンドラー」と呼ばれている人物です。 日本政府の命令に背いても、ビザの発給を人道的に拒否できない、という 千畝さんの人間愛が、1か月間、ビザを書き続けるという行動につながります。 著者は、千畝さんの妻の幸子さんと長男の弘樹さんで、 小学生にもわかりやすい文章で書かれていました。 おそらく、幸子さんにはたくさんの苦労があったことと思いますが、 淡々と事実が述べられていて、かえって大きな感動を呼び起こします。
辻井伸行さんは、2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで 日本人として初優勝した全盲のピアニストです。 本には、生い立ちとさまざまな人たちとの関係が書かれていますが、 視覚障害者でありながら、演奏家としてだけでなく、 作曲もこなすなど、限りない才能を秘めた辻井さんに 今後も期待せずにはいられません。 また、この本は、今年の課題図書になっています。 おすすめ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年08月12日 10時39分49秒
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