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ヒロガルセカイ。

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Profile


柊リンゴ

Category

Freepage List

にほんばれ。(BL/幼馴染/初恋)


2.はつしも。


3.きらら。


4.初星。


おわり。


機械仕掛けのネジ。(BL/人型/せつなめ)


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15 おしまい。


なつやすみ企画のSS。(勿論 BL)


3.炭酸水。(犬/友情↑恋↓)


4。ハリケーン。(へたれ攻/我侭受け)


壁際に寝返り打って。(BL/関西弁/誘受)


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キスに撃たれて眠りたい。1


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完璧な取引。(アヤ/友人の兄/初物強気受)


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<余談。>


凍結オレンジ。(アヤ/けなげ/強気攻・受)


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凍結オレンジアッド。1


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おわり。


SS「十五夜にきみの寝顔。」


教えて欲しいんです。1


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守って護られて。1


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9 *15禁


10 *15禁


番外編 聖なる夜に。


11 *15禁


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14 *18禁


15 *18禁


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17 → 1/1 UP !


18 *18禁  → 1/4 UP!


19 *18禁 →1/7UP!


専属になりたい。 →1/8UP!


2. → 1/10 UP!


3.  →1/12UP!


人違いのキス。1  1/18UP!


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3.  1/19UP!


4. 1/23UP!


5. 1/25UP!


6. 1/28UP!


あなたがいるから。(アヤ高校卒業編)


2. 2/9UP


3. 2/13UP


4. 2/14UP


5. 2/16UP


6. 2/19UP


7. 2/19UP


8.  3/1UP


9. 3/1UP


10. 3/1UP


11.  背負い投げ


12. 3/8UP


13. 18禁 3/16UP


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15. アヤの卒業式。 4/2UP


生意気で好み。1


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凍結オレンジ。セルフィッシュ1


2  4/27UP


3  5/6UP


4  5/8UP


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6  5/20UP


7  6/5UP


8. もっと声を張れ! 6/21UP


9. 志信さんもやんちゃ。 7/4UP


10. 強がります。 7/11UP 7/12改定


11. 大人の男。 9/2UP


12.泣かせた男  6/2UP


アンタゴニスタ(敵)・1


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13.終わり


平穏な時間


唇が逃がさない


あの瞳が誘惑する


慰めのキス


姐の仕事(ノブ登場)


その柔肌に触れもせず。(花魁の男性版)


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20。花魁道中


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終。


傾城の微笑。(高尾太夫)1.


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つま先立ちのネコ。(初/共同作業/美術部)


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7 ●15禁


8 ●15禁●


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12 おわり


星影に眠るネコ。1


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6 ●15禁


7 ●やや15禁●


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楽園のセキレイ。(ヤクザ/心酔受)


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3.  1/22UP!


4. 1/23UP!


5.  1/24UP!


6. 2/1UP!


7. 2/4UP


8.  18禁 2/16UP


9. 2/19UP


10.  3/5UP 18禁


11.


恋情アライバル(義兄弟・高校生)


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18.終わり


ゴカン。(探偵X高校生)


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17.終わり


ジュウダイ事件(極道X高校生)


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18.終わり


Wishlist

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やんちゃな男子のBL小説をメインに、いろいろ書いて遊ばせていただいております
すみませんが18禁なのです



  
■2016年6月から再開「色彩カンビアメント」公開、2018年7月から「無添加」公開開始しました■


  ■2008年頃に勢いで書いてた分がこれです■

●「俺はあなたのなんですか」問いかけるアヤに応えてください。
「凍結オレンジ。」ヤクザ編は18禁 勢いでバトル書きましたセルフイッシュ

●美術部「つま先立ちのネコ。」続編です。「星影に眠るネコ。」

●BL遊廓 → 「その柔肌に触れもせず。」

●隣室からの喘ぎ声「壁際に寝返り打って。」(へたれ攻Xわがまま受)




  
 ■よそのブログ


#停滞です→きみといっしょ。.JPG

#BLでSS。停滞です。→m-p-m-banner06-02.jpg


こっそり再開しました。ゆるい更新ですが、よろしくお願いします。


現在もお世話になっているところBLと二次小説


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●こんな拙いものですが、柊リンゴは著作権を放棄しておりません。●
 「ヒロガルセカイ。」および上記ブログの
 BL小説・日記、すべての文章の著作権は柊リンゴに属します。
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 良識ある判断をお願いします。自分がされて嫌な事はなさらないでください。
2018/07/18
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カテゴリ:BL
手首に縛られた赤い跡が残っているけど、冬で良かった。モッズコートの袖で隠れてしまう。しかし、シャワーも浴びずに出てきてしまったから汚れた何かが服に移る感じがして気持ち悪い。
何処かでシャワーを借りたいなと繁華街に出るが、漫喫くらいしか見当たらない。先程の街なら風俗案内所があるくらいだから簡易シャワーのお店もあっただろう。

『あれ?』
ここ、何処かな。駅を目指したつもりだったけど行く先々の看板を眺めていたら迷子になったみたい。知らない居酒屋や雑居ビル。何処へ迷い込んだんだ。

さっきまでの俺自身とだぶって見える。自ら迷い込んだ性欲処理の沼に沈んでいく感覚。
何とかここを出ないと帰れない。でも帰った先に安らぎは無い。

やけに冷えたスマホで位置を確認する。指先が小刻みに震えて吐く息が白い。
このまま帰るしかないか。腐るような体を気力で前に推し進める。逆らうように冷気を帯びた強い風が髪を乱す。呼吸も苦しい、口を少し開けたら顎の痛みが走った。顎がだるくて重い感じも初めてだ、酷使したからな。

子供の頃はこの風が吹いた後に降る雪を楽しみにしていたけど、この年になると通学する際に利用する電車が雪のために遅延するとか止まるとか。まず、雪道を歩くときの慎重さを要求されるのが憂鬱で、雪は好きじゃない。
この風、確実に明日は雪を運んでくる。
頬に突き刺さるような鋭さは、体感して解る。

こんな時間に寒風に煽られて、俺は蔑まれている気がする。後悔したくないから考えたくない、現実に目を反らして思考を放棄している自分は果たして正しいだろうか。

家に着いて静かに鍵を開けるが、そういえば母親は不在のはずだと思いだした。いつも家を出るとき母親は寝ているから起こさないように静かに鍵をかけ、帰宅しても万一いたらと、そうしていたんだ。
ドアを開けると人気が無い。まだ、スナックにいるんだろう。いつ辞める気かな。ポケットから折れ曲がった札を全部取り出して、キッチンに置いた。もう何も考えたくなかった。生ごみを捨てるあの動作に似ている。視界に入らないよう蓋をしてこれでいいだろう、みたいな。


目には見えない汚物にまみれた体をシャワーで洗い流し、何気なく尻を触ったら妙に柔らかい。揉まれすぎた。
濡れた髪をそのままに頭からタオルをかぶり、冷えた床を裸足で歩いて窓から外を眺めた。ぴしぴしと窓ガラスを揺らす音。間違いないな、雪が降る。嫌な感じが続けて来襲する。そう感じながらベッドに倒れ込んだ。



「真幸、あんた凄いじゃないのよ」
耳も悪くなったのかテレビの音量も無駄に大きいけど母親の歓声も酷い。寝ていたのに雑誌で頭を叩かれた。そして起きたくないとアピールしたくて丸くなった体を布団の上からビール缶らしき冷たい何かで擦られた。冬なのに冷たいビールを飲むのか、体が冷えそうだな。
「やればできるのよ。一体、何人たぶらかしたのよ? 女性経験数を1日で超えたわね」
鼻息の荒さが醜い。昨日の豚みたい。
「……眠いから寝かせてよ。母さんも、どうしてこんな朝早くに起きてるの」
「こっちだって眠いわよ。だけど今日は市役所に固定資産税を払いに行くの。月末で期限ぎりぎりだから。本当に面倒よね、家があると。お父さんが新築一戸建てなんて無理してくれたせいで、もう何年も住んで外壁剥がれて中古もいいところなのに7万円も徴収されるのなんておかしくない?」
7万円なら俺の昨日の稼ぎで払えるだろうに、愚痴を聞かされるとは。
一気に話すから何処に払いに行くか解らないけど、黙って出かけて欲しい。
「母子家庭なんだから優遇してほしいわ、国は何してるのよ」
そう言いながら新聞どころかニュースも見ないだろう。選挙も行っていないんじゃない、そういう大人が政治に憤慨するのは筋が通らない気がする。

「今まで遺族年金も父さんの生命保険金も貰って、住民税の減免もされたんでしょ。怒らないほうが」
「変なところで賢いのよね、あんた」
「国民年金も保険も免除でしょ。知ってたよ。水道料金だって」

ビール缶で背中を叩かれた。

「細かい話をするんじゃないわよ、何よ、偉そうに。国に守られて当然なの。まあ、これだけ稼いだからねえ、言いたくもなるか? あはははは」
世の中を敵にまわす発言をした気がした。これでは普通にスーパーのレジとかのパートが勤まらずに水商売へ落ちた理由も察する。気を許せる友人もいないだろう。

「本当にこれで大助かり。あんた、私に感謝しなさいよ。そんな可愛い顔に産んであげたんだから」
好きで選んで産まれてきた訳じゃないけど。世間では親は子供を選べないと嘆く声が一般だが、子供も親を選べない。
また、酒が入っているんだろう。息が臭いし。こっちは疲れているんだけど。

「真幸、起きなくていいの? あんた、学校は」
「午後から行くよ」
枕を引き寄せ抵抗を試みた。
「ああ、そう。重役出勤て訳。偉そうに。入学金は私が出した事、忘れないでよ」
「……バイトして返しているよね」
「何か言った? 全然足りないんだけどねえ! 入学時に納めた金額を教えてあげようか? あんた最初に言った単語を忘れるもんね」
「聞いたよ」
「授業料で74万円、入学金で24万円、施設設備費で16万円。さあ幾らだ」
「100万円超えたんだよね」
「減額してるんじゃないわよ。110万円を超えたのよ、あんたが変な病気にかかるから国立に行けなかったんじゃないの」
過ぎた話を蒸し返すの、やめて欲しい。
無理だな。もう何も言っても敵わない。
しかし謎が残る。どうやってそのお金を調達できたんだろう? 引っかかる点はある。昨日の説明の中に『指名料』が無かった。ぴんはねされていると邪推しているけど本当のところは聞かないと解らないし。それに、顔を合わせばお金の事ばかり文句を言う母親の仕事着。ブランドのカバン。

「母さん。借金とかしていないよね? そんな事したら児童手当の支給が減らされるもんね」
「安全なところで借りてるから大丈夫。あんたの指名料5000円で利息も払える約束だし」

「は? いくら借りたの? 母さんが紹介して俺が働いてるところの関係者?」
「関係ないでしょ。それにおりこーさんに教えてあげるわ」

「生活保護を受けていたら借金できないけど、児童手当はいいのよ」
そんなうまい話があるか。
「闇金なの? 街金じゃ借りれないもんね。保証人がいないから」
「うるさい子ね。起きたらどうよ」
「闇金の利息って10日で5割とかだよね」
「20日で5割にして貰えたわ。あんたを紹介する代わりにね」

俺を売ったんだ。

「あんたねえ。雪が降っているから午後からなんて言っても、電車が動かないんじゃないの」
電車が動かない? ああ、そうか。面倒だな。
「うん……」
「芹ちゃんも車のタイヤにチェーンつけずに出かけたって、藤枝さんが心配そうに話してたわよ。ああ、いけない。インターホンが壊れてるって言われたんだ。芹ちゃんどころじゃなかった、真幸のお金でインターホン直そうっと」
スリッパの音が遠ざかる。

あ、インターホンの事? 芹さん、すぐに話してくれたんだ。

起き上がろうと枕に手をかけたら赤い跡が目に飛び込んできた。
この手。
手首は傷めたけど誰にも手は触らせない。
体は舐められて汚されても、手を繋ぐのは芹さんだけとあの時から決めている。この思いだけが俺の支えだ。

『あ、そうだ』
昨日渡された贈り物を開けていなかった。布団を跳ね除けてベッドから下りると机に置きっぱなしのそれを手に抱いた。
開けたいけどこのリボンを解くのが勿体ない気がしたんだ。
友人からプレゼントを貰う時もあるけど、なかなかこの深紅のリボンにはお目にかかれない。男に贈る色では無いとは思う。芹さんからだし、だからこそ俺は貴重に思えているんだ。これは俺だけのこの世で1番綺麗な宝物。

俺の体は汚れてもいくらでも洗い流せる。でもこの世で汚してはいけない存在も知っている。
10年以上過ぎても俺の光は芹さんだ。

「開けたいけど、辛い時の慰めにしようかな」
思わず独り言を呟いてしまった。母親に聞かれたかと様子を窺ったが、これまた大きな声で業者に電話をしていた。

母親も孤独なんだ。ストレスためているんだ。だから酒や水商売に手を出して溺れていないと生きていられないんだ。目の前にお金という、沢山あれば何でも手に入る確かなものが無いと不安なんだ。見ていられない。

洗面台に向かい鏡に映る自分の髪に引いた。乾かさずに寝たから、ぐしゃぐしゃだ。
ドライヤーを手にしたら「真幸、暖房もテレビもつけているんだからドライヤー使わないでよ、ブレーカーが落ちるじゃない」と怒声が耳に響いた。
「レンジ使っていないよね。大丈夫だよ」
「今から使う」
母親は俺が嫌いなんだろう、でも金づると化したからそう邪険にも出来ないな。しかし早く市役所に行ってほしい。
寝ぐせ直しスプレーとワックスで誤魔化すしかないか。いまいちの髪だし、まじまじと見れば一晩で顔が変わった気さえする。

「学校行くよ」
使い捨てカイロを開封しながら一応、声をかけた。返事は無い。
「そのまま働いてくる」
「ああそう! 頑張ってねえ」
ヒモってこういう人の事を言うのかな。いや、金づるだった。
「暖かくして行きなさいよー。深夜はもっと冷え込むわよ」
「うん、そうだろうね」
モッズコートにマフラーを巻くのはやりすぎ感があるけど、雪が降っているなら最善策を取らないと暖を取れない。雪は見ただけで体温が下がる気がする。

家を出ると空気が凍り時間が動いていないと錯覚する。白い雪が降り積もる光景は見慣れたそれを覆い隠し姿も声も押し殺してしまう。有無を言わさぬ圧力を甘んじて受ける街並み。
俺も雪の事ばかり責められないな。
何処の馬の骨だか家畜だか知れないお客に、尻をもまれてほぐされて、お客がイくまで茎を舐めて吸って、甘い嘘の嬌声を上げたんだ。




「結ちゃん、今日からこれを持つように」と渡されたスマホの意味が解らない。
「自分のがありますけど」
「お客専用の番号が要るんだよ」
お客?
「一見さんで終わらせずに引っ張って金を使わせろ。今日来たお客を明日も呼べ。そのためのスマホだよ」
「はあ。営業ですね」
「最近は便利だよな、ラインで一言『待ってます』って送れば済む」
「それだけで来るんですか?」
「自分だけ特別扱いだと都合よく納得してくれて、大概喜んで札束詰まって膨らんだ財布持参で飛んでくるよ」
そんな簡単なものなのか、言葉で騙すのは。心が荒んでいくような気がする。
お金と交換して体だけ売ると思ったが、心まで落とされるのは想定外だ。
自分にも他人にも嘘をつくのは辛い。

「お客はおまえを使って処理したいと同時に、おまえを愛してイかせたいんだ。つまり、自分も愛されたい。誰だって自分が1番可愛いんだ。愛されたいんだよ、お金の関係でもさ」
「そうですか」
あの豚も言われてみればそんな素振りだった。恋人になれると勘違いして喜んでいた。
続くお客も『乳首が陥没しているのは初心な証拠』と煽って来た、愛したいし愛されたいんだろうな。
「冷めてるねえ。昨日、かなり貢献したじゃないか。正直あそこまで売れるとは思わなかったね。意外に向いているんじゃないか?」
「……抜くのがですか」
「何か顔つき変わってないか? くわえすぎたか、顎はどう」
「初日に人数まわしていただけたので。これくらいは」
「まあ、お客に受ければそれで構わないが。冷めた目つきは良くないぜ。それでイく変態もいるだろうがな」
世間には俺がまだ見ていない変態が潜伏しているんだな。

「そうそう、昨日ついたお客から要望があってね。ボンテージテープで両足首を縛らせてほしいって」
「はい? 何ですかそれ」
「普通のテープより静電気の力で張り付くんだけど剥がすときの痛みは無いんだ。コロコロの強力版、な感じ」
コロコロでも毛くらい剥がれるだろう。痛いんじゃないか。
「そんな事したら動けないから、本番されても抵抗できないと思いますが」

すると煙草をくわえて火をつけ、その吐いた煙を俺の顔に吹き付けた。

「やる? 本番」


4話へ続きます






Last updated  2018/07/18 06:00:15 PM

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