カテゴリ:スーパーラブ(BL)
「ねえ、リビングで何を読んでいたの? 同棲って普通は異性同士じゃないの?」
「え……」 「はぐらかさないで答えてよ。仁くんに告白されたと聞いて焦らない? 章人は僕の事、どう思っているの?」 返事を待たずに望が唇を重ねた。 「早く」と耳元で囁かれ、章人は心の迷いが消えていくのを感じた。 (俺は、こうしたかったのか) 望と唇を重ね、絡み合う舌が互いの中を行き交い、唇から唾液が零れていく。 火照った互いの体が触れ合い、大きく波を打つ水面が邪魔をして二人を濡らす。 「……章人が好き」 濡れた唇から漏れたのは甘い告白だ。 望の高い体温が嘘では無いと実証する。 「同居を誘った時の、僕の眼を見て話した章人に心を奪われたままなのだよ。ねえ、本当はわかっていたのでしょう? 僕はずっと、焦がれていたよ。キスがしたくて、触れてほしくて、繋がりたくて!」 章人の上に圧し掛かったまま望は焦れたのか、前髪をかきあげると雫を頬に落とした。 「それなのに全然誘わないから、僕は魅力が無いのかと落ち込んだよ。一人寝が四ヶ月も続くとは思わなかった。ねえ、章人にとって僕は何? キスが凄く気持いいよね? 僕を好きだからでしょう?」 やや強引だが主導権を握る望ならではの言い方に同調した瞬間、箍が外れた。 「……敵わないな。キスだけなのにね」 章人が微笑みながら望に手を伸ばした。 胸元に触れて、そっと撫でる。 その手の動きに望は驚いたが拒まずに好きにさせた。 女性とは違い平坦な胸だが、乳首が感じるのは同じらしく望が声を堪えて指を噛んだ。 乳白色のお湯から発せられる香りを塞ぎ、互いの雄の目覚めが鼻腔を刺激した。 それは本能の赴くまま快楽へと誘う。 「ん……、ね、え?」 章人の指は望の乳首を摘み、揉んだ。次第に固くなるそれに軽く爪を立てて喘がせると 腰を引き寄せた。 既に隆起した互いの茎が擦れて暴れる。 「あ、ん……。章人」 望の茎ははちきれんばかりに屹立していた。 早く刺激が欲しいとばかりに狂おしく腰を捻り、章人を誘う。 「……章人、ここが我慢できない」 望は水面から顔を覗かせる茎の根元を持ち、吐息混じりに章人の肌に擦り付けた。 しかし章人は望の敏感な乳首が気に入り、乳首を指で摘んで引っ張るので、望は「ゥウウン!」と甘い声を漏らした。 「そんなにしないで、千切れそう」 涙目の望は力が抜けたのか浴槽の底に膝を付いて章人を跨いだ。 前屈みなので望の茎が姿を現した。 思いが達せられないそれは章人に懇願するように震え、怒張していた。 「章人、早く。ここ、ここだってば」 絡み合いたい気持が焦りを呼び、望は茎を掴むと手淫を始め、先走りの雫を垂らす。 「いや、こんなでは、イけない」 望の頬に涙が流れていく。 「おいで」 章人は望を抱き寄せた。軽くキスをした後、望の乳首を舌で舐り、吸った。 「アアッ、んー……。そこじゃない、んんっ、嫌、焦れる」 章人は望をゆっくりとした愛撫で焦らしてなかなか茎に触れない。 「綺麗な体だね」 誉められても今の望は嬉しくない。 欲しいものは快楽だ。 「章人、章人……」悩ましげに名前を呼びながら、行き場の無い高ぶりを堪えていた。 背中が震えて俯いてしまう。 「望」 初めて名前で呼ばれて、はっとして顔を上げると章人の瞳と視線がぶつかった。 「手を離して」 ようやく章人が望の茎を掴み扱き始めた。 待ちくたびれた望は高ぶって、体を反らせ、あわや果てる寸前だ。 「望、続きがしたい」 12話に続くのだ。もはやR15な世界だわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/27 05:08:16 PM
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