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ヒロガルセカイ。

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柊リンゴ

柊リンゴ

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2008/11/26
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「はい。一人では脱げません」
 どきどきしながらおねだりをしたら屈んで唇を吸ってくれた。

「この珊瑚と同じ色の唇をしているね」
(来てくれるだろうか)

 衣文に手をかけて、ぐいと開けて誘いをかけた。
どうしても、感じたいのだ。

「脱がせてあげるから」

 悠弥さんが僕の手を遮り、唇を重ねて舌が絡み合い唾液が零れて行く。
そして開けた衣文の中に悠弥さんが手を差し込み、指に掛けて肩から落とした。
露になった胸元を撫で上げ、興奮して赤みを帯びた乳首を指で押した。

「んっ、ああ!」
 たまらず広げた両足の秘めた奥が熱くなった。
僕では止められない、刺激を求めて起き上がった自身は出口を探す。

「ん、ん……」
 悠弥さんに乳首を弄られると感極まってしまいそう。特に吸われるのが……。

「ァアッ! う、ううん。ん、あん。そ、それが好き……。もっと」
 悠弥さんの羽織をぎゅっとつかむ。息が苦しい、だけどここで辞めて欲しくない。

「ん、はあ。もっと……」
 悠弥さんの舌がゆっくりと乳首を転がし、舐めて「ん」と吸い上げると、僕は喜びが全身を駆け巡る。

「アアン、ああ、あ、立てない」
 膝がガクガクと震えた。
上体を揺らすと帯を解かれ、胸を撫でていた手がするすると下りておへそまで達すると同時にはらりと長襦袢が足元に落ちた。
何も隠せず恥かしい姿なのに肌は上気していく。

「あ、あ、気持良い。悠弥さん……」
 脱がされたこの快感にわななき、いつ触れてくれるのかと期待と興奮でぞくぞくする。

「綺麗な華だよ。もっと触れたくなる」
 
 紐を解き、肩をむき出しにして羽織袴を脱ぎ捨てて悠弥さんが僕に体を見せてくれた。
細身なのに男らしい筋肉があり、傷一つ無い綺麗な体だ。
そしてボクサーパンツに隠されてきつそうな股間を見ていると無自覚に口が開いていく。

(ああ、あの熱い自身を感じたい)

「恥かしいなあ」と頬にキスされた。
「そんなに見たいの」
 小首を傾げて僕を見るから体が熱くなってしまった。

「見たい、です」
(触れさせて欲しい)
 
 跳ねそうな胸を押さえていたら急に抱き上げられて、布団の上に寝かされた。

「立ったままでは辛いだろうから」
 僕の片足を上げて内腿に舌を這わせて吸ってくれた。
そのキスが少し強く感じた、もしかして跡が残るのはこういうキスなのか。
「柔らかいね」
「ア、くっ、ウウン!」
 
 よがる僕の為に腰を撫で、股の際まで潜りその敏感な皮膚も吸ってくれた。
すっかり屹立した自身はビクビクと震えながら先走った。
 こんなに丁寧な前戯をしてくれるなんて感激する。
興奮の只中にいる僕は悠弥さんの吐息がかかるだけで胸を反らせ、足を開き、つま先を震わせてしまう。

「あ、見ているだけで呼吸困難になりそう」
 悠弥さんがようやく下着を脱いで自身を見せてくれた。
それは反動もないのに屹立していて思わず「ァア」と喜びを漏らしてしまった。

「さっき、見たくせに」
 悪戯小僧のように微笑まれた。
「ん、でも。それが欲しい……です」
 悠弥さんは根元をつかみながら僕の上に体を乗せ、唇を重ねてくれた。
「……可愛い」
「えっ。あ、ん! ううんっ、んー!」
 
 僕の中にぐっと熱いものが挿入されてきた。
中にぐいぐいと進んでくるこの堅さがたまらない。

「ン、ン、あ、クウゥ……」
 ぐっと腿を持上げられてさっきよりも感度が良い、擦れる感触が凄く、凄く……。

「激し……、ん、もっと、来て」
 揺らされる度に喜びを感じて、じっとしていられない指が布団をつかみ、胸を反らさせる。悠弥さんは腰をひねり、ねじりながら進んでくれた。
この動きも良い、僕の良い所を知ろうとしてくれる。

「そこ、そこが良い、悠弥さ……擦って、あ、ああんっ、も、もっと」
 既に僕の茎は液を漏らしていた。
「夏蓮ちゃん。誘うのが上手」
 
 悠弥さんが僕の腰をつかみ、ぐっと揺さ振る。この突き抜けそうな刺激も好き……。

「ああん! も、もっと奥に来て、もっとしてください、あ、ァアア……」
 
 肌の触れ合う音が小刻みになってきた。
僕の体は熱せられて、自分のものではないみたい。
突上げられてよがり、胸を反らしては肌を擦らせる。このまま離れたくない。

「……く、ゥウン」
 もっと奥に来てくれたのか。肌が痙攣する。

「動いて……悠弥さん、ンッ!」
 僕の我侭を聞き入れて腰をねじらせて動かしてくれる。
気持がよすぎて涎が流れてしまう、息が苦しい!

「は、ああ、イッ……」
 体がぶるぶると震えた。
「ん、夏蓮ちゃん」
 悠弥さんの汗が僕の胸に落ち、流れていく。
それを僕の液が受け取った。
そしてドクンと僕の中に勢いよく液が放出された。

「ん、ん、気持良い、悠弥さん」
「俺も。はあ……夏蓮ちゃん、こんなに頬を染めて」
 そして息を切らしながら僕に覆い被さると、そのままぎゅっと抱き締めてくれた。

「この解語の華が愛おしい」
 聞えた瞬間、わなないた。涙がじわじわと溢れた。

「悠弥さん、あなたが好きです」

 あなたに焦がれて、あなただけを心に描いて生きてきた。
時に花にさえ嫉妬した、自分を卑下して何も話せなくて距離を作っていたけど、あなたはいつも僕に呼びかけてくれていた……。

「あなたが……」
 濡れた体は冷めず余韻に浸っている。
湿った布団、交わる脚。汗に濡れた肌が離れるのを拒む。
 満たされるとは、まさにこの瞬間なのか。
 求める想いが合致したのか。
ただ流されるままの僕を悠弥さんが見つけてくれた、そして失いたくない相手を僕は見つけた。
(あなたの側で、僕は笑顔を咲かせたい)
 どんなに美しい花よりも、あなたを癒せる自分でありたい。きっと、なってみせる。


ラストの33話に続く

拍手



●拍手をありがとうございます●

いつも背中を押していただいてありがとうございます!
アヤですね…
一時期、楽天さんでのUPが困難になったので、今はアメブロでギャグになっていますが、
何となくいけない単語とかはわかったので…

冬だし。アヤと遊んでくださいますか?





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Last updated  2008/11/26 05:05:02 PM
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