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カテゴリ:猫のこと、犬のこと
福助の耳の後の掻き傷が、だんだん大きくなり、治りも遅い。呼吸も速くなった気がして(白血病のうめさんと特に仲良しだし)こりゃもうだめかも知れないと思いながら、せめて傷だけでも治ればと獣医さんに連れて行った。
昨日から体が辛いのか、ごろごろソファや人のいない食卓のイス、座布団、こども達のベッドで隠れるように寝ている。 久しぶりにキャリーケースを出して、ほこりを払ったり拭いたり、中の敷物を用意したり。 それを見たゆずは、また連れて行かれると勘違いしたのか、急いで外に出ていった。 福助を確認すると食卓の椅子で寝ている。 抱きかかえてキャリーに入れる・・・いっぱいいっぱい。 なんでこんなところに入れるニャンとでも言いたげに眼光鋭く私をにらむ。 車に乗せると、目をウルウルさせて出してニャンと甘えた声で催促する。 私が知らん顔すると今度は運転している旦那に視線を向け、ウルウル光線発射! 旦那、「福助」なんてめったにしない愛想をするもんだから福は調子に乗ってずーっと 「にゃぁ~ん、にゃぁ~ん」 と鳴き続ける。 ノイローゼになりそうだ。 走って5分ほどしたら、福助のウルウル光線は消え去り、ゴジラの目のように厳しい視線で 「出せこの野郎!」と目で訴える。 ごしごしとキャリーの戸を頭でこすり上げ、少し空いた透き間から出ようともがいている。 ネコが一匹でも減った方がうれしい旦那が「ここで出たら、帰って来れないよな。福、ここで頑張って暮らすんだよ」とぼけたことを言いやがる!\(`O´θ/エイキックじゃ!バキッ!!☆/(x_x) 獣医さんについて、今日は福助お願いします」と受付で言う。 看護婦さん、「福ちゃん今日はどうしたんですか?」と心配そうに聞く。 「耳の後の傷が治らないんです」 ほっとした顔で「あぁ、そうですか。」とカルテに書き込む。 いつも重症患者を連れてくるから、看護婦さんも診察の順番を考えてくれたようだ。 先生に福助を見せて「先生、耳の後ろの傷が治りにくくて、呼吸が速いんです。」 先生はうめさんを覚えていてくれて肺炎かと聴診器を丁寧に当てて胸の音を聞いてくれた。 「・・・・何ともないな。」 でも先生、呼吸が他の子の倍近く早いんです。 時計と福助の呼吸を見比べ「ん、大丈夫!」 福助の耳の後ろを見て「喧嘩か?」 いえ、多分耳が痒いの。 耳の中をみて「あ、耳ダニだ」 中の黒い物質を取りガラスに乗せて顕微鏡で観察。 「うん、みごとなダニだ。耳ダニは痒いんだよ。それに・・・HANAさんとこ、何匹ネコ居たっけ。みんなに移ってるから注射しないと。」 えぇ!?全部連れてくるんですか?1週間以上掛かります・・・・ 「ま、最悪体重、測ってきて。飲み薬出すから。」 そして、問題の耳の後の傷。 先生がかさぶたをびりびり剥がす。 中から出てくる赤くただれた皮膚。 ・・・ぐえぇ・・・スプラッターだ・・・ 福助は膿を持った傷をぷるぷると震わせる。 とぶから!、お母さんのところに中身が飛んでくるからやめろ! とうの福助は素知らぬ顔、いや、完全に怒っている顔。 先生が福助の耳の傷の菌を確認して治療に入る。 まず洗って汚いところを取る。消毒する。綿ボールにイソジンを付けてごしごしごし。 「この皮膚が壊死して白くなったところを取らないとなかなか治らないんだよね。福助、お利口だね。痛いのに我慢してるね。」 私が押さえている手の中で福助が何度か小刻みに震える。 どうにか消毒し終わり、耳ダニ駆除の注射を打ち、福助は傷口に大きなガーゼと紫のニコちゃんマークの包帯を巻き、透明なエリザベスカラーを付けてもらって帰ってきた。 包帯の柄↑ なんだこりゃ・・・ちょっとだけスコティッシュ? おい、HANA!こんなもん付けやがって・・(`へ´)フンッ。 歩けばどこかに引っかかり、外に出ようにも出られず、音は変に聞こえ、福はご機嫌ななめです。 長女が洗面所で大笑いしている。 なによ・・・・ 「福助が頭から出られないからお尻から出ようとしている!」 ・・・そうだった・・・こいつはサッシの鍵さえ開ける化けだった。 頼むから、土曜に消毒に行くまではこのままおとなしくしていてね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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