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いつかコキリになる日まで

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2010年06月19日
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100614.jpg

きれいな朝焼け(本当はもっと、赤かったのよ)

昼過ぎ、ほとんど付き合いのない従弟から電話。

父親が危ないので、近親者に知らせろと医者に言われた、とのこと。

近親者・・・うちの父親の兄にあたるおじさん。

うちの父親はとうに他界。

息のあるうちに会えるようにといわれても、なんか、変な感じ。

うちと同じ立場の従兄弟の家に電話すると

「お前まで、来なくてもいいだろうから、どうせもう意識もないし。みんなには行ったと言っておけ。わしもさっきまでお前がいたと誰か来たら言っておくから」

と悪巧み。

ところが、夜になってその従兄弟

「おい。やばいぞ。年寄りがみんな来てる。お前が来ないと、ちょっとまずいぞ」

といわれ急いでいくと、もう肺炎を起こしてしまったおじさんが苦しそうな息をしている。

もう意識はない。

元気なころは、うちの父と兄弟といってもまったく似ていないと思ったのに、いま、事切れそうになっている顔は、父のそれと同じだった。

「おじさん、つらいね、みんな来てるよ」

と声をかける。

 

先に来ていた親戚たちは、待合室に集まりこれからのことを相談する。

私も仲間に入る。

一人のおじさんが、妙にがんばって指図するので聞いておこうということになる。しかし、このお方、まもなく80歳。

ところどころ、抜けている。

子どもがいるんだからもう、帰れよと声をかけてもらって、退散。

その前にベッドのおじさんに

「帰るわ。またくるから」

と声をかけると、意識のないおじさんの半開きの目から涙がポロリとこぼれた。

ティッシュで拭いて、看病についているおばさんを呼ぶ。

「帰るっていったら泣いてるよ。」

「きっと寂しくなったんだわ」

「おじさん、みんないるから、大丈夫だよ」

と声をかけて病室を後にした。

 

次の日の夕方、訃報が来た。

旦那と一緒に車に乗ったら旦那は一路、病院へ。

私の頭の中では、おうちに行ってお掃除のお手伝い。

葬儀を何度も経験していても、男と女の役目の違いで発想は違うのだ。

 

病院で従弟にお悔やみをいい、とりあえずの段取りでおうちの片付けに向かう。

おうちは、お嫁さんが出て行ってから惨澹たる有様で、靴を履いて上がりたいくらいの状況。

中に行くと、とうに80を超えたおばあさん二人が、一人はせっせと働き、一人は箒を持って、汗だくで、ぜいぜいいいながら立ち尽くしている。

テーブルの上は50cmほどの高さに物が積みあがり、それを整理しているおばあさんは

「どこもここも、どんなけしても間に合わん」

と汗だくになっていう。

もう一人、そろそろ80歳のおばあさんは、一番強敵のキッチンに挑んでいた。

「おまえは二階に物を入れてくれ!」

といわれ、足が痛い、腰が痛い私は有無を言うこともできず走る。マラソンマラソンマラソン

一度二階に行って、掃除をして、物を運ぶたび、一階はきれいになっていく。

あとは大物(ソファとダイニングテーブル)を移動させるくらい。

いまだしまわれずにあったストーブを外で掃除をしている旦那に渡し、ガラスのテーブルを玄関に出し、大物をとりあえず、部屋の隅に移動させる。

足の悪いばあ様たちは拭き掃除ができないので、私が雑巾で拭くことになる。どくろ・・掃除、嫌いなのよね、私。

ふっと見ると、80歳を超えるばばちゃま二人は、もうソファに座り

「若いもんがきてよかった。助かった。足やら腰やら痛いもんは役に立たん」

とニヤニヤ笑って壁際に寄せたソファに座っている。

若いもん・・・・見渡せば、私だけが子どもの世代。ひ~~~! ショック

 

とりあえず、座れる状況になったところに仏様到着。(ここは神式の宗教なので御霊様が、正解かな?)

ここの息子さんとおじさんたちとで葬儀の打ち合わせ。

息子さん、葬儀にいくらかかるか、まったくご存じなかったようで(当たり前か!うちが早くに両親とも亡くなったので知ってるだけなのか)、当たり前のように葬儀場を使って、バスも借りて、食事もすべて取り寄せて・・・見積もりの金額を聞いて、どっひゃ~~~ん!

青くなっている。ほえー

それからおじさんたちと葬儀屋さんが話しをして、削除、削除、経費節減が始まり、なんとか形を保ちながら節約する形で打ち合わせが終わった。

と、いうことは、台所係は・・・びっくり

食材、榊はすべて持ち出し。

お供えも畑のものは持ち出し。

ジュース、座菓子、お茶、すべて親戚持ち寄り、なければ買出し、折半と決まった。

冷凍庫の中や、漬物を親戚中で総動員して葬儀が終わるまで(仕上げという初七日の分まで)のご飯を作り上げた。

お茶碗がないから、全食おにぎり。

すべてが終わって、「うちの冷凍庫、もう空になった」というおうち続出。

すぐに新しいの採れるし、掃除になってよかったね、と憎まれ口を利く私ウィンク

 

ようやっと、大騒ぎのお葬式は無事終わったのでした。

 

そうそう、亡くなったおじさん、79歳だったのですが、なくなったとき、つるつるのお肌で皺がひとつもなかったのです。

80を超えていても女は女

「きれいなお肌」が話題に登りました。

 

ばあちゃんたち、私が皺があるかなくなるか確かめてあげるよ!乞うご期待!大笑い

 

 

 






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最終更新日  2010年06月19日 11時18分03秒
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