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カテゴリ:連載小説
東大安田講堂事件での逮捕者約600名のうち東大生がしめる 割合は半分にも満たず、あとは外人部隊と呼ばれていた他大学 の学生だったようです。 Rもその外人部隊の部類にはいり、いってみれば、外人部隊の 隊長クラスの役割を果たしたようでした。 全共闘といっても、さまざまでノンポリもいれば、セクトに属する 者もいたりで、雑多な寄り合いでした。 Rの場合、あるセクト、それももっとも過激といわれていた 組織に属していたのでした。 その組織を、単にセクトとしておきますが、どうやら、その セクト内にも内輪もめがあったようで、Rには、つくべき弁護士 がまだついていない状態だったのです。 そのため塀のなかのRは孤立無援の立場におかれ、日々憔悴の いろを深めていったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年03月24日 06時33分44秒
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