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2006年10月06日
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カテゴリ:連載小説
 

 

 

  浩太郎がばくちに入れ込んでつくった借金は、私では

 もうどうにもできないほどの額になっちまっていたんだよ。

 結局、借金のカタに私は女郎に叩き売られたってわけさ。

 ふりだしは、小浜の三丁町だったよ。

 それから、舞鶴、敦賀と流れていったんだよ。

 私が舞鶴の遊郭にいるときに浩太郎はほかに

 女をこさえて、いつのまにか消えちまったよ。

 私は、自分の男運の悪さを嘆いてみたけど、

 後の祭りだった。

 男を見る目がなかったのは、自分が悪い。

 だから、浩太郎を恨む気にさえならなかったよ。

 まあ、そういうわけで、私の身の上話は

 これでおしまいだ。

 なんだか、あっけない話だわね。

      (続く)






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Last updated  2006年10月06日 10時30分06秒
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