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カテゴリ:連載小説
なにはさておき、Rに弁護士をつけることが先決だと思い、 私は大学の救援対策部をたずねました。 略して救対といいましたが、そこは法学部の一室にありました。 当時Rはまだ法学部に籍がありましたので、もってこいだと 考えたのです。 おもに法学部の学生が中心になって、学園闘争による逮捕者に 援助の手をさしのべる、ボランテア団体だったのでした。 「Rさんにまだ弁護士がついてなかったのですか」 応対にでた学生が、信じられないといった顔をしました。 大学ではRの武勇伝はすでに伝説となっていて、学生活動家として その名をとどろかせていたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年03月25日 05時43分09秒
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