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2006年06月15日
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カテゴリ:連載小説

 

 

 「この世で一番好きな人と一緒に暮らすなんて、かえって

 つらいと思うわ。3番目くらいの人だったら、まあいいかな」

 と、しみじみ述懐した友人がいました。

 私も同感です。

 そんな、この世で一番好きな人の前ですっぴんになんて

 恥ずかしくってなれやあしませんよねえ。

 まして、寝顔をさらすなんて、思っただけでぞっとしますよ。

 だから、私の友人のように3番目くらいで手を打つのも

 あながちまちがってはいないのではないでしょうか。

 ただし、身の毛もよだつような男と所帯など到底持てやあ

 しませんけどもね。

 私の母方祖母は死ぬ前にこぼしたのだそうです。

 「あんな嫌な人とよくもまあ40年以上も連れ添ったもんだわ」

 と。

 あんな、とは、私の祖父のことです。

 事実祖父は横暴な亭主でした。

 祖母は8人の子を産み育てましたが、子供の養育よりも、亭主の

 機嫌をとりむすぶのに苦労したようでした。

 ですから、祖父の死後はほっとしたらしく、それでようやく自分なりの

 暮らしが持てたようです。

 明治の女の夫につかえる苦労というのも、並大抵ではなかった

 のでしょう。

 平成の女の亭主事情はどんなものなんでしょうかねえ。

 では、今日はこの辺で   Good luck!

 

 

 

 






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Last updated  2006年06月16日 04時25分00秒
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