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2006年06月22日
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カテゴリ:連載小説

 

 

 そろそろタネも尽きかけてきましたので、今日はとっておきを

 ご披露いたしましょう。

 芸者をあげた話です。

 私が大学を卒業して郷里に帰った年の夏のことです。

 大学のころの友人がなんの前触れもなくやって来ました。

 以前からつきあっていた彼と二人で、です。

 聞くと、新婚旅行だと言います。

 それにしては、いわゆる新婚さんらしからぬ風体です。

 二人ともジーンズ姿で、ましてや彼は当時はやりの長髪に

 なんと下駄を履いておりました。

 その彼が「芸者をあげたい」と言うではありませんか。

 それならというので、知り合いのレストラン経営者にたのんで

 芸者をあげる手はずをととのえてもらい、用意された料理旅館に

 三人であがりました。

 そこは、土地では一流の店で、天皇皇后も行幸の折泊まられたという

 老舗でした。

 やって来たのは、60歳すぎと80歳近いと思われる二人連れでした。

 かろうじて芸者らしく見えたのは、年上のほうが三味線を抱えて来た

 からで、二人とも和服姿ではあっても、せいぜい仲居さんあたりに

 しか見えなかったのでした。

 それからが、本番なのですが、長くなりましたので、続きは明日に

 ということで堪忍していただきます。

 では今日はこの辺で   Good luck!

 

 

 

 

 






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Last updated  2006年06月22日 05時50分34秒
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