人気の新刊本。読んでみたよ（＾＾）

時代小説　ちょちょら 大好きな畠中恵作品

　
　これは、新聞連載されていたらしいです
　時代劇で
　江戸留守居役になった若者のお話

　畠中恵さんはシリーズものが多いですが
　これは
　一巻完結だと、思います

　ちなみに
　ちょちょら、とは
　弁舌のたつ、お調子者、って意味だそうです

　江戸留守居役には
　必要な特技かもしれませんね

時代小説　ちょちょら 　あらすじ

　兄上、なぜ死んでしまったのですか？
　千穂殿、いま何処に？

　胸に思いを秘め、
　困窮する多々良木藩の留守居役を拝命した新之介。

　だが

　金子に伝手に口八丁、
　新参者には、すべてが足りない！

　そして訪れた運命の日。
　新之介に、多々良木藩に、明日はくるか。

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時代小説　ちょちょら 以下、ネタバレ注意

　新聞連載だったものの
　改稿、単行本化されてます

　しゃばけシリーズなどと同じ
　一見へたれの男の子が
　知恵をしぼって、一発頑張る
　って構成は同じです

　でもそれが
　安定調和ですけど心地いいので
　作家買いしてます

　今回の主役の新之助クン

　兄上は
　美形で頭が良くて、いつも比べられて
　落胆されてましたが
　兄上は優しいし、いい人だ、って
　ひがむことのない
　心の正しい若者です

　その兄上が切腹して
　密かに慕っていた兄上の許嫁も
　父親と脱藩
　何があったの！！
　と理由が知りたくて
　兄の後継として江戸留守居役を拝命します

　飲んで、金使う
　と世間で嫌われている江戸留守居役ですが
　実は
　５００両使って、３０万両（？）かかる
　幕府押し付けの普請から逃げるのがお仕事

　なのに藩の重鎮は
　金を渋って、結果、普請を押し付けられた
　その責任で兄上、自刃

　そんなこんなの実情を知り
　新之助は憤激します

　新之助はやさしい良い子なので
　表坊主にはかわいがられ
　そのかかわりで
　殿中での刃傷沙汰情報をキャッチ
　情報、を早く知ることの利点を思い知ります

　新之助と同じ組の留守居役仲間と図り
　刃傷沙汰の犯人の家に駆け込み
　善後策を練るように言ったり
　新之助ら留守居役と同じくらいの速さで
　情報をゲットしていた札差・青戸屋の手代を助けたり

　そんなこんなで
　恩を売ったり助けたりで
　新之助の知人ネットワークが広がり

　かくしてキャッチしたのは
　印旛沼の大普請
　こんど押し付けられたら
　新之助の藩はまさに、廃藩になる！

　ってことで
　新之助が思いついたのは
　全藩がそっくり普請を抜けること
　すなわち
　大普請が発表される前の今
　なしくずしに幕府に普請を諦めてもらう
　というものだった

　この音頭取りで
　新之助の名は江戸留守居役に鳴り響き

　やり手の老中は
　新之助を
　自分が手出しできない藩に送り込むことにして
　今回の大普請は先延べにしました

　これ
　続巻出るのかな？
　終わり方だと
　そんな感じですが

　一応は完結してます　

　
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