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おぼろ二次元日記

Mishelleさんより兄様小説♪





たとえば、こんな話 【 ren ~ 漣 ~ 】
 



「…済まぬ」


消え入るような声を 背中で聞いた


ルキアが、己の無力を嘆いていることも
詫びながら、その目を伏せたことも


同時に、次の策(術)を模索し始めていることも


ルキアを支えるように
(極々当たり前のこととして)
恋次が、その細い肩を抱いたことも


全て、この背中で
感じて、分かっていた


・・・・・


それは、漣(さざなみ)の如き、感情


・・・・・


私は、独り


先を征きし者
導く者・護る者


ルキアと寄り添い、歩む者でも
恋次と肩を並べて、歩む者でもない


当主とは、太陽の如きもの
隊長とは、太陰の如きもの


寄り添い、肩を並べ
支え合う存在を


羨み、望む感情を 抱くより、先に
為すべきことは、他に有る…


・・・・・


ルキアは、虚圏へ向かうだろう
恋次は、ルキアに同行するだろう


・・・・・


かつての私であれば


そんな二人に立場を弁えるよう
軽率な行為は慎むよう


たしなめたのであろうが…


今の二人が必要としているのは


私からの戒めの言葉でもなければ
慰めや、励ましの言葉でもないのであろう


・・・・・


兄として、ルキアに


「衣・食・住」と
「職」を与えてやれば


その「身」を護ってやれば
それだけで良いのだと考えていた


(少々、不当に)権力を行使しようとも
危険から遠ざけておけば、それで良いのだ、と


けれど


私が、真に「護る」べきは
ルキアの「心」だったのであろう


・・・・・


恋次のように


肩を抱いてやることはない
共に歩むこともない


それでも


「想い」を理解し
「意思」を尊重し


ルキアの「心」を


支えてやることはできよう
護ってやることはできよう


水面に映る月が揺れようとも
空の月は、変わらぬ姿であるように


その「心」包むことは許されよう


・・・・・


共に戦う、仲間のために
自らの誇りに懸けて


ルキアが(あの男のように)


自らが、最も危険に晒される道を
歩むことを 願うのであれば


私は、その願い(想い)を支え
力を添えてやるまでのこと


「好きにするがいい…。」


ルキアを見守り続ける覚悟は、出来ている


  夜を照らす、月のように
  その道征きに、光を…


孤独な、終わりなき自責に
その「心」鎖されてしまわぬように











・・・・・・・・・・・・・・・


special thanks BGM
God be with you ~ 膚の下 / A.P.J 





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虚圏へ向かうルキアを送り出す兄様の気持ちを
素敵なSSにしてくださいました。


かつての自分と今の自分、恋次、一護の思いと
自分の思いの違い。
そういったものを噛み締めてルキアを見送る兄様は
きっと月の光のごとく、どこへ行ってもルキアのことを
見守っているのでしょう。


Mishelleさん、素敵な兄様をありがとうございました!




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