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テーマ:彩雲国物語(445)
カテゴリ:本
茶州州牧解任から前巻で平官吏整理の憂き目に遭い、
さらには手柄を横取りされどん底の秀麗・・・。 ライトノベルにありがちな上昇志向話どころか厳しい現実を 突きつけられたのは秀麗だけではなく劉輝、そして楸瑛だった!!! (ネタバレ、たくさんあります!!!) 彩雲国物語(青嵐にゆれる月草) あらすじはアフィリのデータから。 新たな職場・御史台で働き始めた紅秀麗。 新米の監察御史として、天才で天敵の美青年・陸清雅と 張り合いながら頑張る秀麗に、大きな仕事が舞い込んだ!! それは、王・劉輝の妃候補として命を狙われている、 藍家の十三姫の「身代わり」に、後宮に入ることで!? 劉輝のお妃問題に、揺れる秀麗の乙女ゴコロ、そして妹を 後宮に入れる事になった藍楸瑛の苦悩の行方は!? 清雅とのライバル関係も過熱気味!目が離せない第11弾。 ********************************* セーガインパクト!!! と後書きにもありましたが、まさに前巻から登場した、 秀麗のライバルの陸清雅 の独壇場だったような・・・。 秀麗が御史台という新しい職場の官吏としての成長が 垣間見れたのは嬉しいですが私には「セーガインパクト」の おかげで物語当初からの登場人物・・・ 特に楸瑛がヘタレ・キャラになってしまったのが一番悲しかったです・・・。 ちょっと気になった部分を挙げて感想でも・・・辛口ご容赦! ☆秀麗と十三姫 今回のヒロイン十三姫。 彼女は藍家の深窓のお姫様かと思いきや、藍家では 色々な境遇に子供を置くのだそうな。 それで馬が好きな闊達で聡い子設定なのですが 胸以外は秀麗にそっくり!!! 燕青とか楸瑛はそこで見分けてましたね。(ヲイ!) 秀麗マンセーで前にもどこかの感想で書きましたが 「同年代の女友達がいないの?秀麗!?」を やっとクリアできるキャラがきたと思ったら、 そっくりキャラなんですもの。 これがまず残念です。 それが見かけだけでも結局、秀麗しかいないみたいな 設定ですからねえ。 劉輝と会って、お互いに好きな人がいるって分かって。 納得したうえでの結婚でも劉輝にはイタイだろうなあ、と。 毎日、思い人と同じ顔を眺めるというのも・・・。 劉輝スキーな私は悲しくなってしまった・・・。 ☆離れてしまった双花菖蒲 絳攸には仕事をしない吏部尚書のせい、という理由が 付いていて、ちゃんと管飛翔が酒を劉輝にくれて フォローしています。 そこはとても嬉しい場面でした。 しかし、楸瑛がここで悩むとは思ってもみなかったよー!!! ショックだったのは十三姫の言葉。 「ちょっとイイ感じのこと言われて、カッコイイかもとか思って 受け取っちゃったんでしょ」 確かに劉輝にはあの時、準備もできてなければ ちゃんとした手順も踏んでなかった! でも、「上出来」って思って絳攸と花を受け取ったんだよね。 それが・・・今さら藍家を取る!? そういった家のしがらみなんて 自分で吹っ切る楸瑛だと思ってた!!! ところが、出仕しただけでも楸瑛は藍家では変わり種なんだそうな。 かなわぬ思い、別の女人に自分のそれを見て本当の 思いを確認する。 そういう男だったのよね・・・。 双璧・・・楸瑛と絳攸には劉輝も含めて「銀河英雄伝説」の ロイエンタールとミッターマイヤーみたいな 確固たるものをすでに持っていると自分で勝手に思っていたので ちょっとこの行き先不明状態には「あらあら!?」と思って しまいました。 最後は結局、劉輝が行くみたいですが それはそれで楽しませていただきましょう♪ ☆セーガインパクト!!! 強力なキャラ立ちの清雅。 馬車の中の髪結いのシーンは悶えましたが・・・ チッス寸止めだったですが、できれば手つき!位で止めて 欲しかったんです!(←つくづく勝手な思い込みの人!!!) だって皆、秀麗の唇を奪いにきたら オカシイじゃないですか! 女を嫌悪している、女が持っているもの全部叩き落したい。 それを秀麗でやってみる・・・という清雅の心境でしたけどね。 黒・柚木的に「冗談だよ!」って言ってくれたほうが 好みでしたわ♪ ☆孤独な劉輝 今は試練の時なのね・・・。 昏君がいきなり仕事をし出したからってみんなの信頼はまだ 勝ち取っていない。 尚書然り、貴族達然り・・・。 ここは悠舜に任せましょうね♪ 燕青が来たことだし、静蘭が将軍でお嬢様が宰相!!!という 思いを現実にしてくれれば。 で、本編。(やっと!!!) 十三姫暗殺を目論むなら都の貴族、官吏とそれで御史台が 動くんだけど伏線を張っている割にはそれの種明かしを なかなかしないものだから、後でバーっと種明かしされても 理解に苦しんでしまいました! (それは私がバカだからか!?) 「今はまだ・・・」とか「まだ何かあるはずよ!」みたいな 言葉ではよく分からんのですよん。 一応、上司の皇毅には認められたようで秀麗の終わり方は 良かったですけど・・・。 悠舜と静蘭が出るとなんだか安心してしまった・・・。 しかし、驚いたね!十三姫・・・「静蘭の嫁でもOK」!? 藍家の三つ子は劉輝を見限ったら静蘭でも担ぐつもりなのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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