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テーマ:徒然なるままに(1485)
カテゴリ:私の好きなものたち
しかも今夜は、晴れていても月の見えない朔の日。 なんだか暗い気持ちになる…。 だから大好きな夕焼けの話を書こうっと。 丹沢のふもとで過ごした小学校時代、暗くなるまで外で走り回って遊んだ私の視界には、いつも大山(おおやま)がいて、それはとてもどっしりとしていて、大きくて丸くて、私を包んでくれていた。 私の住む団地の西隣は広~いゴルフ場で、その向こう向こうに大山があった。 だから、学校も友だちの家もみんな東側。 小学生の私は、どこへ行くのも東に向かって出かけて、西に向かって帰る、ということになっていたわけ。 でも、そんなことに気づいたのは、数年前のことだった。 中学校に入るときに東京のはずれに引っ越した私と、中学校の途中でやはり引っ越した明くん、久しぶりに再会し昔話に花が咲いた。 私が、「大山って夕焼けのイメージなんだけど…」と言うと、明くんが即答した。 「ぼくの大山は朝のイメージだよ」って。 「えっ!? なんで?」… と、お互いに違和感…。 そして、わかったのだ。 明くんの家は、東のはずれにあって、学校に行くにもどこへ行くにも、私とは反対だった。 つまり…登校するときに大山を見ていた明くんと、下校するときに大山を見ていた私。 あんな小さな街だったのに、まったく逆の景色をみていたんだね…とお互いに感心しあったのだった。 その明くんは、今絵本作家になっている。 空と雲の絵がたくさんの絵本。 夕焼けのイメージは違ったけど、明くんの中にあるのは、一緒に見ていたあのころの空なのかも…。 今度夕焼けの絵本、描いてくれないかな…。 朔=月と太陽との黄経が等しくなる時。 月は太陽と同じ方向にあり、地球に暗い半面を向けるので、 見えない。新月。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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