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テーマ:DVD映画鑑賞(13978)
カテゴリ:映画の話
松葉杖生活で外出できない母のために、息子が借りてきてくれたDVDの中にあった「博士の愛した数式」。
私が原作を読んだばかりだということを知らずに借りてきてくれたなんて、さすが息子 … ありがたい。 早速、一番初めに観ました。 開口一番「なるほどね~!」 どうしても原作と比べてしまったり、解釈に感心してしまったりして、純粋に感動することができなかったのだけれど、それでもとても楽しめた。 原作を読んだだけではあんなに美しい風景を想像することはできなかったし、季節感を感じることもできなかった。 家政婦である母親が自転車を走らせるシーンはどれも美しかったし、季節の花や鳥の声がとても心地よかった 原作ではほとんど登場シーンのなかった博士の義姉である浅丘ルリ子の着物姿もとてもすてきだったし 原作では怖ろしげに感じられた義姉は、実は許されざる過去を背負っているがためにつらい生き方をしているのだという映画での描き方で、ほっとした。 家政婦に嫉妬するかのようだった挑み方も、息子ルートの誕生日にグローブを届けてくれるシーンで早めに解消され、母屋との木戸を「ここはこれからは開けておきます」というわかりやすい表現となって観る者を安心させてくれた。 原作を映像にするという作業の面白さを感じずにはいられなかった。 強調したい感情やシーンをどのように映像として表現するか、また言葉として発するか … 楽しい仕事だろうなぁと純粋に思った。 成人して数学教師となったルート役の吉岡秀隆の語りも私は好きだし、全く違和感がなくてよい感じだった。 子役のルートも、心なしか“純”に似ていたし… 1シーンだけ出てきた交代した家政婦役の茅島 成美(前の金八先生の教頭先生役)も、妙な存在感ですごかった。 ただお茶出して、「時間なので帰ります」ってだけの役。 おまけに今名前を調べるために見たWikipediaで、かつて中尾 彬の奥さんだったことを知り、さらにびっくり いろんなこと考えて、感じた映画でした。 まだ観ていない邦画好きの方、おすすめです 画像は、窓ガラス1枚分の夕日。うちから見える間接夕日です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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