韓国の民族楽器ピリ

母子おかりな


 
 《韓国の民族楽器ピリ》
 
 韓国に出かける機会があり、2泊3日のあわただしいスケジュール
でしたが、充実した3日間でした。滞在中に、韓国の民族舞踊や伝統音楽
を鑑賞するひとときを過ごしました。なかでも一番心惹かれたのは、
韓国の民族楽器のひとつで、笛の一種である”ピリ”のソロでした。

 演奏したのはまだ中学の生徒さんなのですが、その音色に、私を含め、
聴衆の皆さんがうっとりとして、シーンと静まり返った会場に、”ピリ”
の哀調を帯びたメロデイーが響きわたり、身も心もきれいに洗われていく
ような、本当にすがすがしい演奏でした。その音色は、ちょっと
クラリネットに似ているように思います。

 聞くところによりますと、その”ピリ”のソロ演奏をした中学生は、小学生
の頃から”ピリ”を練習し始め、”ピリ”を専門に学ぶ高校に、そして
民族芸術を修める専門の大学に進まれるのだ、ということです。

 そういえば、中華人民共和国の北京でも、中国の伝統民族芸術を専門に
学ぶことが出来る高校、そして大学があるという話を、NHKテレビで
放送しているのを見たことを、思い出しました。韓国のソウルでも同じ
ように、韓国の伝統民族芸術を専門に学ぶことが出来る高校、そして大学
があるのだそうです。

 その中学生の”ピリ”のソロ演奏が、あまりにも素晴らしかったので、
”ピリ”という笛を、お土産に買って帰りたくなりました。そこで、
お世話していただいた韓国の方にお願いして、”ピリ”をあつかっている
お店に、連れていってもらいました。その楽器店は、日本の銀座三越の
ひとつの階の4倍分くらいの広さで、洋の東西を問わず、あらゆる種類の
楽器や音響装置がぎっしり陳列されており、その間の細い通路を
通り抜けていって、”ピリ”を売っているコーナーにたどりつきました。

 こうして念願の”ピリ”を手に入れて、うれしい気分で帰ってきました。
お値段も手頃で、オカリナよりも安かったです。”ピリ”は
演奏する直前に、竹で出来ている歌口の部分を5分間水に浸してから
水分を切って 演奏します。帰国してから早速、歌口の部分を5分間水に
浸してから、演奏を試みたのですが、全く音が出てくれません。ただ息の
音がスースーいっているのみです。仕方がありませんので、笛が得意な
友人に、教えてもらうことに致します。誰かご存知の方がおいででしたら
教えて下さい。

 尚、この”ピリ”は、ソウルのお店のご主人の娘さんがやっておられる、
銀座にあるお店で手に入れることが出来ます。BR>

おかりなたち


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