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テーマ:彩雲国物語(445)
カテゴリ:彩雲国物語
第19話「かわいい娘には旅をさせよ」 その1はこちら☆
その頃、邵可さんの家では、玖琅が邵可さんに柑子(みかん)の皮を剥いてやりながら…… まさかそんな絵を作ってくれるとは!うるうる。。。 邵可を嫌いだと言う玖琅、玖琅には面倒ばかりかけてしまうね、と労わる邵可。 玖琅は機用貧乏だ、貧乏くじばかり引いて――。 邵可の言葉に反発しながらも、玖琅の胸に隠された真実。 薔君姉上が亡くなった時に、何も手を打つ事が出来ず、 邵可たちが呆然としている間に使用人たちが家財一切を持ち逃げしたのを防げなかった。 それを後悔している――。 自分たちに出来たのは、全てが終わった後に使用人たちを残らず探し出し、 死んだ方がマシと言う思いをさせたことくらいだと。 アニメじゃ玖琅がそう喋っちゃっているのです。 仕方ないかなぁとは思うものの、モノローグにして欲しかったです。 が、実はこの台詞の後には続きがある。 流石にNHKのアニメでは言えないだろうなぁ……。 死んだ方がマシだという生き地獄をみせて殺したうえ、 それぞれの親族に見せしめのために削いだ耳やら目玉やらを送りつけたことぐらいだ。 ……NHKでなくともNGでしょう。 でも、この言葉が、紅家の当主代理の意識や、紅家の立場、力、 その他の人たちの考えも表していると思う。 秀麗を中心に描かれている部分は本当に公明正大に潔く、正しく、綺麗で。 何だけれど、その裏では、奇麗事では済まされない暗部が平等に描かれていると言うのが、 この『彩雲国物語』と言う話の特徴だと思う。 だけれど、少しでも黒い部分はアニメでは隠されてしまう。 今回のように仕方ないかなぁと思う部分も有れば、 何で其処まで過剰に反応する!?と思えるところもある。 それが、この話の良さだと思えるだけに、潰されて行くのが悲しい。 玖琅は秀麗を紅家直径の姫として絳攸に娶せ、紅家を継がせたいと思っていると邵可に告げる。 邵可は、それは秀麗が考える事だと、今はまだ先のことであると答える。 秀麗が茶集に行く事を邵可は承知していた。 そうそう、その夜、 一足お先に玖琅を叔父さんだよって紹介する事になる……って言うのも無かったね。 ……いまだ紹介される意気地の無い黎深はホッとしているのだろうか(笑) 王とは辛い仕事だ。 劉輝は迷いながらも秀麗の配属先を決意する。 辞令を受ける日、特別に王から直接受けることになった新進士達。 何処に配属になってもすべき事は変わらない、と言い切る秀麗に魯尚書が賛同する。 憧れの絳攸と同じ部署になった碧くんはほんのり頬を染めて喜び……。 そして、最後。 異例では有るが、影月くんと秀麗の二人は、二人で茶州州牧をいう任命をされる。 半人前が二人なので、補佐も二人。 鄭補佐を引き続き補佐とし、燕青を新たにもう一人の補佐として任命する。 そして、危険な茶州に赴く為に専用武官として静蘭を任じ同行させることにする。 静蘭には、かつて清苑公子が持っていた剣『干將』を授ける。 それは花を賜わる事と同様の重さを意味する。 ちび劉輝が出て来て可愛かったよぉ~。 ここで、左右羽林軍の黒白大将軍の漫才が有るのに、見事要らないわ、こんなの! ってやられちゃったしなぁ……。 ほんのちょっとの出来事なんだけれど、面白いのになぁ、 してまんまと静蘭に出し抜かれて……というお話。。。 そして、最後に劉輝は茶州へ行く二人に花を授ける。 それは蕾の佩玉の飾りと簪だった。 楸瑛と絳攸にしか渡されていなかった花を贈られた意味、それが蕾である事。 二人の可能性と、王の意を受けた者であることの証。 その夜、庭園を散策している秀麗の前に劉輝が現れる。 秀麗は、この冒頭のところで書いた、絳攸に聞かされた茶州事件と香鈴の事について考えを巡らせていたのに、その話から劉輝の話に移っていくのに……。 秀麗が後宮に居た時、香鈴のやり口を秀麗に隠すのに大変だったんだよって。 ――は、一切無視で、劉輝は切々とプロポーズのやり直し。 劉輝も健気なんだけれどさ、でも、アニメの劉輝は比重が重すぎるよ。 劉輝は秀麗に余の隣に居て欲しいと望んでいると告げるが、 私は妃にはなれない、私の目指すものは違うのもだから、と秀麗は答える。 劉輝は、秀麗の他には妃を迎えない。 一つ望む事は、公の場では仕方がないけれど、 私を拒絶しないで欲しい、跪かないで欲しい。 王ではなく、私を見て欲しい。 想いを返してくれなどとは言わない。 そなたが見つけて、王にしたのだ、今さら逃げるのは卑怯だ。 劉輝の切望に、秀麗は―― 貴方に愛される人は幸せね。その幸せは他の人にあげてちょうだい。 秀麗に、誰かを好きになり結婚する前には必ず知らせろ、 行って、決闘をして、どっちがいい男か再認識させるのだから、劉輝。 貴方に跪いたりしないわ。王と言う肩書きで貴方を見たりしない。 秀麗はそう誓った。 劉輝は秀麗を抱きしめてくちづける。 忘れないでくれ、そなたを愛していることを。 任官の朝。 秀麗の出で立ちに、女性管理というものが如何に自然と溶け込ませているか、 と言う事を黄尚書に説明させている辺り、ナレーションに苦労しているわね~。 劉輝の餞の言葉に送られ秀麗たちは旅たつ。 と言うわけで、ここではキッパリ三ジジの裏事情は無視されました。 次回以降に挿入されるのでしょうか。 だから、茶家当主の指輪は、実は霄太師が鴛洵の魂を留めて置く為に使ったとか。 それはあの超梅干の甕に入っていたとか、月光浴させていたとか。 鴛洵の姿は若い時のものなのに、宋太傅は全然動じなくて、呆れられているとか。 浴出来た偽物の指輪は霄太師が蔡尚書に投げ込んで、蔡尚書潰しの道具に仕立て上げたとか。 鴛洵は、実はこれからは害にしかならない茶家潰しの為の策を練って、 自分を犠牲にしたのに――。 それら諸々の事は、一体如何なるのでしょうね。 さて、次回予告は、ちび劉輝が可愛かった♪ って事は、おとなしく4巻には行かないって事かなぁ~。 9月16日(土) 第20話 枯れ木に花咲く 9月23日(土) 第21話 君子危うきに近寄らず 9月30日(土) 第22話 命あっての物種 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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