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真夜中のお茶会

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2006.09.23
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テーマ:彩雲国物語(445)
カテゴリ:彩雲国物語
んな訳で原作比較の感想です。

3巻で絳攸の立場はどうなったんだぁ~~~!と吼えてしまった台詞を拾い上げ、
その他諸々の取りこぼしもちょっとは拾い上げ、
なおかつこの先に出た本編の間を生めた番外編からもすくい出し――、
と……、それでも全部でないと言うところが……むむむ(ーー;)

番外編、読みましたよ。。。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今日のあらすじ

秀麗たちが紫州を離れる日がいよいよ二日後に迫っていた。
そんな折、絳攸は秀麗に、一年前に起きた秀麗拉致事件の真相を明かす。
後宮に劉輝の妃として入った秀麗を、誰が何のためにさらったのか、
そして、その企てを手助けしようと、ひそかに毒を盛ったのは誰だったのか……。
真実を知り衝撃を受ける秀麗だったが、そこへぷらりと、藍龍蓮がやって来て……。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

原作ではたった数行で語られた、絳攸が秀麗に後宮での秀麗たち事件の真相を開設付で。
ここで香鈴が犯人だったことを秀麗は知る。
そして、香鈴に会うか会わないかは秀麗の決めることだと絳攸が言う。

だから、先週の秀麗は香鈴が何をしたか知らないから能天気に会いたいと言えた訳だけれど、
話の前後関係を考えれば、どうしても話しを引き伸ばしているようにしか思えない。
無理やり分解させられたエピソード。
秀麗の態度はあの場合はあれで正解なんだろうけれど、それでも各キャラの性格を考えていくと、
何も知らない秀麗に対して香鈴が会いたいとは、気配りできる燕青にしてはな発言に、
やっぱり納得できない。

ま、終わったことですが。。。

影月君と秀麗が話しているところに龍蓮が現れて、秀麗の家で一緒に食事をすることに。
話の流れ的にはここで龍蓮のわらしべ鳥鳥しい鳥鍋が出てくるのだけれどね~。
だけど龍蓮が所望したのは酢豚だし。。。
食事の支度をしているところに香鈴が訪れ、秀麗と話しをすることに。
香鈴は茶州の実情を訴えに来たのだった。
茶太保の妻の縹英姫さまは軟禁され、孫の春姫さまは……。
そして、香鈴は茶州へ赴く秀麗に同行を願い出る。

ここでやっと英姫ばあちゃんと春姫の名前が出てきたよ。
大体こんな話は茶州への道中で出てくる話なんじゃないかい?

秀麗、龍蓮、影月の3人での食事での会話。
会試の時の思い出話――。
龍蓮の所為でどれほど迷惑をこうむったか。

でも、これが結構アッサリ流されているのよね。
それこそこんなだったね、そんなだったね。お終い。
それこそこのエピソードにはアニメは飛びつくんじゃないかと思っていたんですけれどね。
ここら辺の食事とか会試の時の騒動の話しが、
時間を曲げられて初期の時の龍蓮登場のエピソードに仕上げられているのですよ。
だから、秀麗たちと龍蓮の関係がちゃんと成り立たせられていない。
会試の時に龍蓮抗体のついてしまった、秀麗、影月、珀明の3人が龍蓮係になって、
それで数々の尻拭いと差別皆無の態度に、龍蓮は心の友その1・2・3と名付けるのよ。

会話の中で影月が仙洞省の幽霊の話を持ち出し、幽霊退治に行くと言い出す龍蓮。

城に行くと、散歩に出ていた劉輝と出会い、一緒に仙洞省へ行く事に。
……何でここに劉輝が出てくる!?ったく、苦肉の策か!?(苦笑)
こんな外壁辺りまでふら付く王様が居るのか~!?

待てども幽霊の出る気配はなく、4人で劉輝の部屋に行く事に。
その4人を木陰から見守る静蘭。

4人の雑談に上る話で、彩八仙は、
今でも誰かの身体に入って見守っていてくれるのではないかと言う話しが秀麗の口から出る。
自分の母が私の中にいるように、ほら影月君にも陽月くんが。

って――。(ーー;)
えっとですね。秀麗はそんな事思っているのでしょうか。
母様が自分の代わりに亡くなった、と言うのは思っているけれど。
何時でも自分の中に居て見守っていてくれると、かは。

だから。それは反則技だと思う。
原作の中では登場人物たちはそういったことには触れて無かったと思う。
と言うか、それはこの小説の中では読む人間だけが知る事実だから。
大体、陽月は確かに彩八仙の一人だし、既に霄太師は正体を現しているし、
このほかに本来は既に出ているはずの葉医師と――。
設定から、秀麗と龍蓮も多分そうだと思われる。
秀麗の場合はその母の薔君がそうだったんじゃないかなと。
それが影月君の場合と同じで、秀麗の命と引き換えに、自分の存在で秀麗の命を引き止める。
薔君は縹家の姫だったようだ。それも黒狼を相手に出来るほどの特殊能力者で。
縹家は女性の方に特に強くその能力の現れる異能力者の特殊な家。
余談になるけれど、英姫ばあちゃんも、能力者だし春姫も言霊を操る。
縹家の当主は春姫の能力を見極める過程で、秀麗と陽月の正体を確信して――。
そこら辺は、茶州事件、影月編で明らかないなって行くことで、
だからこそ、ここら辺では安易に語って欲しくなかった。



劉輝の部屋からの帰り道秀麗、龍蓮、影月の3人の前に現れた幽霊は。
退治することも正体を詮索する事も止め・・・君子危うきに近寄らず。……とはね~。
しかし、龍蓮はその正体を知っているようだった。

って、何で龍蓮が正体を知っているのよ!?
んで、何で幽霊は龍蓮を名指しで知っているそぶりを見せるのよ~~~!

劉輝は龍蓮を追いかけてきて、ある物を託す。
藍家の龍蓮の名を次ぐ者の存在、その意味。
藍家当主の座も、官吏もなるつもりは無いと言い切る龍蓮。
いま、王として藍家に試されていると語る劉輝。だから会試終了後2日目に会いに来た。
眠れる龍が目覚め再びその力を貸してくれるなら、喜んでその手を取ろう。
劉輝は藍龍蓮に友として新州牧たちにこれを届けてくれと。

……この裏事情。
会試終了2日後には劉輝は龍蓮にその後を見越して他の見事をしているのよ!
龍蓮は、梨の時期だからそれも一緒に土産に、と引き受ける。

なんかね、微妙に劉輝の龍蓮の認識は違うような~。
読者相手には、龍蓮事情は黎深と鳳珠が藍家談義を絡めて話しているのだけれど、
これは無視されたね。

劉輝が部屋に戻ると静蘭が待っていた。
兄上~と懐きまくる劉輝にその呼び方をすると私も敬語を使いますよ、とニッコリ脅す。

あ~あ、これは邵可邸にこっそり龍蓮に会いに来た劉輝の警護をしていたんだけれどなぁ。
その帰り道のいちゃつき……。だったのに。。。

秀麗が帰るとそこには玖琅が待っていた。
玖琅は、これからは紅家がおまえを守ると告げる。

叔父さんだよって紹介されたのよね。
……このシーン、何処に入って居るんだろう???
紅家の証、みたいな物は持たされるんだけれどね。

翌朝。
そこは仙洞省(だったと思うのだけれど)、霄太師が指輪を持ち出すと、
そこから若かりし姿の鴛洵の幽霊が現れる。
……宙に浮いているよ~。

折角自分が茶家を滅ぼす切っ掛けを作ってやったと言うのに、
これからの茶家は害にしかならないからと。。。
それを無駄にして……。

声も若く感じるわよ~、霄太師の若い姿の時と違って。

霄太師は、若い州牧たちが別な方法で救ってくれると未来を託すように言う。

だから、龍蓮たちの前に現れたのは茶太保の若かりし姿なのに、何で龍蓮は知っていたのか!?
謎だわ。

この霄太師、宋太傅、茶太保のシーンも前に入っていた筈の物。

こんな風にエピソードの入れ替えをされると、エピソード自体はちゃんと描かれていても、
順番で得られていく物がなくなってしまい、出てくるはずの言葉の意味が変わってしまう。
つまりはキャラの性格までもがぶれて来る。



って事で、いよいよ次回茶州へ出発です!



9月30日(土) 第22話 命あっての物種
10月7日(土) 第23話 旅は道連れ世は情け
10月14日(土) 第24話 寝耳に水















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Last updated  2006.09.23 21:49:15
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