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カテゴリ:ドラマCD 感想
「Are you Alice?」のシリーズは、一応完結したはずのもので、完結後に出ているのは、 番外編やらお遊び編やらと言った物なのか、 今回もその延長線上のものと、あまり期待はしていなかった。 簡潔なまでに限られた登場人物と、閉鎖された物語の世界。 その世界で踊らされる出演者達は、意味の無い存在に理由を付ける為だけに存在する、、、らしい。 とは言え、これはふしぎの世界へ行く前、その切っ掛けとなった時間の話なのか。 本編、「Are you Alice?」の前に流れていた時間の話になる。 何故、『Alice』の生まれた訳、その存在理由、『Alice』そのもの――。 全6巻シリーズの、第1巻だけ倍の時間を収録しているのも、 その始まりの部分を描いているからなのか。 物凄い密度の濃い時間と、濃縮されて詰まった時間が存在していた。 もともとの「Are you Alice?」は不可思議な、シュールとしか言いようの無い展開を見せている。 その部分が好悪の2分の対象になるのかな、と思う。 今回のこのシリーズ第1巻は、やっぱりシュールな雰囲気は有るものの、 物語世界を閉ざされた作られた世界ではなく、 その前段階の……あるいは現実世界に持って来た為に、作られた捻れきった世界感が無く、 現実的なリアルさを感じたものになっていた。 「Are you Alice?」は設定のための世界? そこに在るのはそこに存在すると設定されているから在るのであって、 何故だとか、理由なんて無い。そんな世界だった。 それが今回は、何故そこに在るのか、その存在と設定に意味を持たせる為の話に仕上がっていた。 『Alice』の生まれた訳、 その存在理由。 だけど、単発でこの話を聴いてもサッパリ意味は解らないんだろうな(苦笑) 聴きながら、今まで聴いて来た「Are you Alice?」の総浚えの様に 何が何処に如何繋がっていくのかを考え思い浮かべながら、 「あぁ、そうなのか」「あそこに繋がるのか」「これは……そんな存在、設定だったのか」 「だから、あんな風にしか存在できなかったのか」「そもそもこの世界が出来た訳」……。等々。 キャラピックアップのCDで、今回はタイトル通りの『Cheshire Cat@井上和彦』メイン…… と言うよりは、全面押し出し! ダイナがチェシャ猫になった訳。 ほぼ全編和彦さんのモノローグ! この和彦さんの語りに完全ノックアウトされてしまった(x_x;) 和彦さん凄い…… この和彦さんの語りを聴いていて、鳥肌が立ってしまったほどに、惹き込まれて聴いてしまった。 和彦さんの語りを聴く為だけでも価値が有るって言うか、 内容的にも今迄とは違った奥の深さ濃さを感じる話が展開されて―― そうか、『Dyna → Cheshire Cat』の真実…… 孤独で寂しくて、それでいて強がりで優しい猫がいた。 シリーズを順に聴いていかないと解らないドラマかもしれないけれど、 ここに来てこんなにこんなにヤラレタ!と思ってしまうドラマに出会うとは、 「Are you Alice?」侮りがたし(苦笑) 和彦さんが好きならば、聴くべし!聴くべし!!聴くべし!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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