お茶しましょう

2004/11/03(水)00:09

イマジネーションの力

昼間、娘が公園のハト達を 「まてまてまてまて~キャッキャッ!」 と追いかけ回していた。 ハト達の逃げ足が徐々に速くなり、ついに一斉に飛び立ち皆屋根の上にとまった。 それを見た娘は、ものすごく興奮した様子で、 「すごいね~!(自分も)しちごさん(七五三)おわったら(大きくなるから)はとぽっぽみたいに  ぱたぱたーっって、とぶんだよ~!おかあしゃんも もーっとおおきくなったらはとぽっぽに なれるね!」 と、両手を広げて嬉しそうにずっとバタバタさせていた。 「お母さんは、もう大きくなっちゃったからハトさんになれないんだよ~。」 と言っても、そんな事は考えられもしないようで、なんにでも成れるのが当たり前だと思っている。 幼い子の無垢なイマジネーションって、物凄く強力なものがあるなー。と、考えていたら 地震被災者の皆川優太君の事を思い出した。 あの状況のなかで、私の娘とほぼ同じくらいの子、つまり、ひと時たりとも大人と離れる事なく過ごす時代の、 一人では生きていく事に無力であるはずの幼児が、なぜ何日も耐えてこれたのだろう。と想像し難い事だった。 でも、解かった気がした。もちろん最初の恐怖といったら、大変なものだったろう。それこそ想像し得ない。 しかし長い時間状況の変化しない事に、恐らく泣くことも諦めた時、現れたのはその無垢なイマジネーションの世界だったのではないかと思う。 それが、救出されるまでの長い間、彼を支えていたのではないか? そしてそのイマジネーションには、きっと、彼の今までの幸せな日々のために絶望につながるようなマイナスな要素は全く存在しなかったからこそ。 被災者の方々に一刻も早く安心した生活が取り戻せますように。

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