美形コレクション4
マリア・デ・メディチの弟で後のトスカーナ大公となった少年(コジモ1世の長男)です。お姉さんとどことなく似ていますね。ブロンズィーノ作フランチェスコ1世の肖像(1551年)Tempera on wood, 58,5 x 41,5 cmGalleria degli Uffizi, Florence大きい画像(83kb)ついに出ました!ヘンリー・ジェイムズの小説「鳩の翼」に出てきた肖像です。余命幾ばくもない少女ミリー・シールにそっくりだと言われた肖像で、「この女性は、死んで、死んで、死んでいた。」と書かれていました。その一節を読んでから、いったいどんな肖像かとネットで検索した次第。そこからブロンズィーノという画家を知ることになったのです。ミリーのイメージは、映画『鳩の翼』のミリー(アリソン・エリオット)とかクレア・デインズがピッタリでして、この肖像とは違うと思うんですけど・・・・・。ミリーの生きたいという思いと、生きられない運命を思うと、この肖像のような厳しい暗さを漂わせていたのかしらねぇと思わないでもありません。「鳩の翼」は映画は期待しすぎでイマイチでしたが、後で読んだ小説の方は、すごく面白かったです。読んでから、ますますケイト(ヘレナ・ボナム・カーター)、マートン(ライナス・ローチ)、そして、アリソン・エリオットは、よい配役だと思いました。リメイクしてくれないかな~。ブロンズィーノ作ルクレツィア・パンチャーティキの肖像(1540)Oil on wood, 102 x 85 cmGalleria degli Uffizi, Florence大きい画像(109kb)