お茶の時間

イラストは、富士山ひょうたさん。
主人公は、高校生の在田椎名（ありたしいな）。
母の再婚のため、喜多見姓から、在田姓に変わりました。
在田が、ロンドンの本社に転勤になったため、母はついて行くことになりました。椎名は、高校へ入ったばかりですし、残ることにしました。しかし、中学を出たばかりの椎名を一人暮らしさせるわけにもいかず、話し合った結果、母の父で、椎名の祖父の所有するアパートの一室に住まわせるということになりました。
ただし祖父母も老齢なのでアパートの管理も手伝わされることになりました。
ロンドンに旅立つ母を見送り、電車で新居のアパートへ向かいます。その電車の中で、もじもじして、隣に立っている背の高い男をちらちら見ている女性がいました。椎名はチカンだと思い注意をします。男はやや心外そうに答えます。そして、チカンされていたと思われる女性に男はあなたを触っていましたか？」と聞きます。女性は恥ずかしそうに否定をしました。サンダルのストラップが気になっていたのとその男性が素敵な人だなと見ていたというのでした。椎名の勘違いでした。気まずい椎名ですが、そのチカンと間違えた男性と同じ駅で降り、行き先が同じ方向でした。そして、同じアパートにたどり着きます。部屋も隣同士でした。
近所の祖父母のところへ挨拶へ行き帰って来ました。
同じアパートの人に挨拶にまわります。
１０２号室・若生（わこう）、チカンと間違えた男性の部屋です。
タオルを渡し、名前や年を聞かれます。
若生も１週間前に引っ越してきたばかりです。返礼にとお近づきのしるしに四角い包みをくれました。
つばめハイツには、いろいろな人が住んでいます。
入学式に出席して、担任の紹介で驚きます。若生孝志（わこうたかし）先生。隣の男性でした。椎名は・・・。

椎名は、真面目で一生懸命です。優しい子です。
頼まれると嫌といえないようなところもあります。
若生は、何かと椎名の部屋に行き、ちゃっかりご飯作ってもらうようになりました。
いい加減なところがあるように見える若生ですが、だんだん惹かれていきます。クラスで仲良くなったダブりの同級生・小杉も椎名を気に入ったといいます。
そんな中、若生に教え子妊娠問題発生？・・・。

明るく楽しい話でした。
個性的なアパートの住人との関係などももっとたくさんあったら楽しいのになと思いました。