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小学生の時になりたかったのは、漫画家。
中学生に時になりたかったのは、作詞家かシンガーソングライター。 中学の卒業文集に書いた将来の夢は、中学校の社会の先生。 そして今、9年かかってかなえた夢を、職業にしています。 苦労してかなえた夢でも、時には辛くてしんどくなる時もあります。 そんな時は、のんきにお茶でも飲みながら、楽しいことを考えよう。 しんどい時こそ笑っていよう、そう思う今日この頃です。 購入履歴
カテゴリ:観劇・演奏会記録や舞台全般について
え?主演のイソップ役が古澤利人さん?
もちろん行くでしょ!というわけで、ミュージカル座の「イソップランド」を観劇しました! 星組と月組があり、この回は星組の回でした。 イソップ物語で有名な、あのイソップ・・・くらいしか予備知識を持たずに行きました。 ここ数年かなり仕事が多忙なので事前勉強はなかなか・・・でもそこで初めて知る感激もあるから、それはそれで良し!と思っています。 中目黒のキンケロシアター、面白い名前だなあと思ったら愛川欽也さん(キンキン)とうつみ宮土理さん(ケロンパ)が作られたのですね。素敵な小劇場です。舞台との近い距離感は、まるで自分もその世界の中にいる登場人物のような気持ちになったし、何より出演しているジュニアさん達の素晴らしい笑顔を間近で見られて心洗われる思いでした。 イソップの身分は奴隷。両親を亡くしどん底にいた時に支えてくれた、同じく奴隷身分のドリカを、ずっと思い続ける。イソップは知恵をもってご主人様達の信頼を得、そして想像力で作りだしたお話で多くの人々を笑顔にしたり考えさせたりする。やがて愛するドリカは都会に行ってしまう。イソップも、長年の信頼から、奴隷から開放されて旅に出る。やがて傷ついたドリカと再会し、彼はもうひとりぼっちではなくなる・・・。 有名なイソップ物語が次々と展開されるのだけど、イソップ以外、皆さん複数の役を演じます。 とにかくジュニアさん達の笑顔、キレッキレのダンス、しっかり芯のある遠くまで響く発声が素晴らしく、なんだよお姉さんを(おばさんとは言わせない♥)泣かせる気?と何度も思ったし、単純に本当に心から感心したよね、すごいパワー!! ジュニアさん達よりは年上の若い方々は、立ち姿が凜として美しく、パワーだけではない大人の魅力も感じました。 ベテランの方々は、出てくるだけで場面が引き締まるというか、芸達者という言葉がぴったりくる感じで、もう絶対不可欠という感じ。 神様は美輪明宏様になってしまわれた・・・あれを・・・目の前で見た日には・・・「金の斧です」と答えて叱られたくなりました! 古澤さんの深みのある歌声が、孤独や憂いを抱えながら人々に対して優しい気持ちを抱いているイソップに本当にぴったりだと思いました。 なぜこんなにお話が作れるのか?それは孤独だから。孤独故に、想像することが必要だった、のような台詞がありました。では、最後、孤独ではなくなった後も、彼は物語を作り続けるのだろうか?そんなことを考えました。 この舞台を観た人と話した時、その方は、「一人じゃなくなってもイソップは孤独を恐れていたんじゃないか、だからずっと作り続けたのでは」と言っていました。もしかしたらそうなのかもしれません。 私は・・・イソップは、やはりずっと作り続けたと思います。でも、孤独を恐れたからではなく、彼は、「自分が思うほど孤独ではなかった」からではないかと思うのです。 確かに、天涯孤独で特にドリカが去ってからは本当にひとりぼっちだったのでしょう。 でも、彼の周りには、彼の話を楽しみに聞いてくれる人々がいた、旅の途中でも。 イソップは、そんな人々のことを愛情を持って見つめていたと思うのです。 その想いから物語ができていたと思うんですよね。 本当に孤独しか感じられない人は、人間だろうが動物だろうが自然だろうが、「愛」という感情を持てないのではないだろうか。 彼の物語は、孤独への恐れというより、人間愛にあふれているような気がするのです。 だから、ドリカと共に歩み、ひとりぼっちじゃなくなっても、彼は変わらず人間への愛を持ち続け、当たり前のように物語を作ったように思うんですよね。 ま、正解は、観劇した人数分あるのでしょう。私はそう感じた、ということです。 観劇後に、色々想像を巡らせることができる舞台って、とても素敵だと思います。 また素敵なお芝居を観ることができて、私は幸せ者です(^^)みゅーじ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月26日 16時36分00秒
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