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のんきにお茶でも飲みながら

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2017年06月01日
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遂に来た「レ・ミゼラブル」。
しかも今回はおけぴ貸切公演!
おけぴとは?→定価以下によるチケット救済サービスのサイト

人気アーティストのチケットの高額転売が問題になっているが、ここは「定価以下」で、どうしても都合で行けなくなってしまった舞台等のチケットの譲渡先や交換相手を探すことができる。私も何度も利用している。その会員限定の抽選による貸切公演、ということは、まぁ、簡単に言っても客席のほとんどが演劇大好き人、はっきり言うとマニア度が高いと言っていいだろう(笑)

レミゼ.JPG

これを見ると、ああ、また始まったな・・・と思う。
劇場の入り口から、もうレミゼの世界。
入り口.JPG

キャストがほぼダブル、トリプルなのですべての組み合わせで観ようと思うと何回劇場に足を運ばないといけないのだ?(←数学苦手だから計算しない。)
キャスト.JPG

人だかりの中で必死で写真撮ったから曲がっとりますがな。しかもちっちゃ泣き笑い

主要キャストは、バルジャン=ヤン・ジュンモ、ジャベール=吉原光夫、ファンティーヌ=和音美桜、エポニーヌ=唯月ふうか、マリウス=海宝直人、コゼット=生田絵梨花、テナルディエ=橋本じゅん、マダム・テナルディエ=鈴木ほのか、アンジョルラス=上山竜治、以上敬称略。

<言うまでもないがネタバレ>

昔から応援している和音美桜ちゃんはインタビューの中で、今回で区切りをつける、というようなことを言っていたので和音ファンテはこれで見納めかもしれない。が、今後、「モーツァルト!」でのナンネル役が決まっている。宙組娘役トップスターだった花總まりちゃんからのバトンタッチ。そちらも楽しみ。そして、このレミゼでは吉原光夫さんと結婚してからの初共演だったんじゃないかな。そう言われるのはいやなのかもしれないけど。

さて、バルジャンのヤン・ジュンモさん、2015のレミゼでもご出演されたのだとか。
2015年は、ブログを読み返すと1度しか観劇していない。
バルジャンが吉原さん、ジャベールは岸さんだった。ファンテは美桜ちゃん。
そうそうこの時は新演出だったんだ。・・・マリウスとアンジョは今回と同じだ。
2015年の観劇ブログはこちら

で、ヤン・ジュンモさんに戻るが、素晴らしい歌声と演技!!時々日本語のリズム感(言葉のリズム感)にちょっと変なところがあったけど、そんなことどうでもいいくらい素晴らしいバルジャンだった。

ヤンさんだけじゃなくて、今回のレミゼはかなり「芝居より」になってると感じた。
歌に重点を置くとその語尾とかどうしても日本語は不自然になってしまうところがある。
それをうまく、多少音程より「語る」方を優先して芝居の流れを作っているような。
ミュージカルとしてそれがいいとは思わないけれど、私はこっちの方が断然いいと思った。
これは役者がうまいのか、全体的にそういう演出なのか?
1度しか観ていないので分からないが、バルジャンやマリウスの所でそう思った。

「彼を帰して」は山口祐一郎さんの柔らかい歌声が私の中でベストだったのだけど、ヤンさんは匹敵するか越したかな、くらい良かった。とにかく声が素晴らしい。そして、言葉のハンデもあるだろうに実に芝居が自然。最後の挨拶では紙を見ながら日本語をしゃべっていたので、決して自由に日本語をあやつれているわけではないのだろう。・・・日本人がヨーロッパでオペラの公演をするような感覚なのかな。今回はヤンさんのバルジャンの素晴らしさに特に感動した。

光夫ジャベールも観たかったので嬉しい!!公演中バルジャンと両方やるってどれだけ大変なことだろう。伸びやかな歌声はもう「スターズ」では鳥肌もの。

美桜ちゃんファンテ、初ファンテの時はかなり激情的で、歌い方もブレスが大きかったけど、そこをぐっと押さえて、より静かさの中ににじむ悲しさや絶望感の表現が増した。ラストシーンは浄化され、美しい包み込むような声で、本当に泣けた。やはり素晴らしい歌声。

エポは多分私の観劇史上一番すばしっこくて足が速いエポニーヌ(笑)ふうかちゃんって、ピーターパンで知った。(←未見。)歌も演技もビジュアルもエポがよく似合っている。

マリウス、アンジェは前も見ている。海宝さんは雰囲気も声もぴったり。アンジェルラスの上山さんはもっとパンチがあってもいいのかな。

コゼットの生田絵梨花さん。とてもかわいらしくてコゼットにぴったり!!ただ高音のドの音はきついみたいで(←そりゃそうだ、私だって音程当てるだけ。)、ここを美しく聴きたいなと思うとやはり声楽系の声の方がいいのかな。だいたい二重唱、三重唱の所なのでハイC(高いド)が目立ちすぎてもいけないんだけど、もう少し聴きたいところ。

そうそう。マダム・テナルディエが鈴木ほのかさん。ほのかさんは昔ファンティーヌやっていたんじゃなかったっけ。未見だけど。ファンテからマダム・テナルディエ・・・この声は、がなるから大変。少し枯れぎみだったけどわざとそういう声を作っているのだろうか。役者はすごいな。森くみさんほどの振り切れたコメディ感はないけど十分小悪者。

テナルディエの橋本じゅんさんの小物感も、悪党だけど憎めない・・・というか、テナルディエ役は皆そう作ってくるのだけど、なんかかわいさまで感じて面白かった。

やったら子役がうまいな、と思ったらガブローシュ役の島田君、前日観ていた友人も絶賛だった。
芝居心がものすごくあるのだ。最近の子役はすごい。

2015年からのアップテンポ感は変わらず。オープニングからのせせこましい感じはあまり好きではない
上演時間の関係もあるのだろうし仕方ないだろうけど。
前回気になった露骨すぎていやだったシーンも、今回はさほど嫌悪感を感じなかった。少し表現がマイルドになっていたから。(テナルディエの宿屋の2階での男女のシーン。)
最後が大合唱で終わるので、ものすごい高揚感で終わる。

すかっとした大合唱もいい。同時に、歌手の本領発揮はやはりピアニッシモじゃないだろうか。
マイクをつけているからもちろん聴こえることが前提でのピアニッシモの表現ヤンさんと美桜ちゃんが素晴らしかった。ラストのバルジャンの今にも息絶えそうな表現、ファンテが死ぬ時のコゼットへの想い、もうすぐ切れそうな命の灯火を必死に必死に消えないように大事に大事に・・・でも段々消えて行く・・・その表現は本当に涙が出た。

貸切公演なのでご挨拶。ヤンさん最初の挨拶を韓国語で、後は紙を読みながら日本語で。
「おけぴさいこー!」がかわいい(笑)
続いて吉原さんもご挨拶。
カーテンコールで、すでに役から一人の個人に役者は戻っているのだけど、ああ、レミゼの世界が終わったんだな、と実感する。
劇場を出ると現実。さっきまでのうねるような熱気を引きずったまま、帰宅の途についたのだった。

次は7月!!・・・待ちきれない(T_T)






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最終更新日  2017年06月01日 20時39分37秒
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