作曲家、萩京子先生が代表のこんにゃく座。
ご縁があって、萩先生からいつも公演のご案内をいただいている。
今回の公演は「天国と地獄」。喜びいさんで俳優座劇場に行って来た
「天国と地獄」はオッフェンバックのオペレッタ。
運動会によくかかる、
ちゃーちゃちゃちゃちゃちゃーちゃーちゃちゃちゃちゃちゃーちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ
ってのが有名ですね。(←分かるか。)
ギリシャ神話のオルフェオとエウリディーチェのあの悲劇を、めっちゃ笑える風刺コメディにしたのが「天国と地獄」。これのこんにゃく座バージョン。
オルフェオとエウリディーチェといえばとっても愛し合っている夫婦だけど・・・
今回のオルフェとユリディスはすでに倦怠期でお互い愛人がいまーす、みたいなところから始まる。
さ!週刊文春の登場ですよ!!
とはならず、セロン(世論)さんとヨロン(与論)さんが、いわゆる「一般大衆代表」みたいな形で「常識」を押しつける。
つまり。
ユリディスが毒蛇にかまれて亡くなったら、オルフェは大喜び~
でもセロンさんとヨロンさんが
「世間的には夫は嘆き悲しみ、妻を迎えに行くのです!」
ということで渋々迎えに行くのだった(笑)
ユリディスを誘惑したのは冥界の王プルート。
一方、天国ではジュピターや他の神々や天使達が日々の生活に飽き飽きしていたのだな。
で、革命だーと言ってプラカードを持つのだが、内容がふざけていて面白かった・・・のに、内容を忘れた(^^;)「天国税反対!」とか色々あってクスリと笑えたのに、忘れちゃった・・・年かな
まぁそんなこんなでてんやわんやなわけです。
こんにゃく座は久しぶりに観たけれど、さすがの歌声。
声楽をちゃんと勉強したくなった・・・しばらくレッスンに行っていないので。
こういういい声を聴くと、本当に刺激になって自分もやりたい!って思える。
看板役者の大石哲史さんは、結構ファルセットだったけど、最近こういう歌い方なのか?
以前はもっと歌っていた気がするけど、かなり前なので詳しく覚えていないのだが。
セロンヨロンオルフェの3人は客席での演技も多かった。
休憩前は全員が客席から後方扉に駆け抜けていったけど。
そして休憩時間は天使4人娘がパンフレットを売りに来た
思わず買ったワタクシ、投げキッスをいただいた
天国チームはメイクが衣裳もメイクも白くて、なんとなく、メイクもう少し美しくしたらいいのにと思ったけれど、人数が多い分コンビネーションがとてもよくて、テンポ良いやりとりと歌がとても面白かった。
気の抜けたジュピター(大石さん)もまた良くて。
ハエに変身したのも面白く。
確か、私が観たオペラのDVDはデ・セイが出ていて、ジュピターは本当の旦那さんで、いちゃこらしてた気がする(笑)
音楽はヴァイオリン、ファゴット、クラリネット、ピアノ。時々ティンパニーが入っていた。
舞台美術は、舞台に大きな額のようなものがセットされている。でも、普通の四角い額縁ではなくて、こう、ねじれてるの。下手側が手前に傾いて、上手側が後側に傾いて・・・つまり、ねじれているわけです。
それをワイヤーで支えている感じ。
これが、休憩後にはもっと舞台面に倒れて、今度は部屋の区切りのようにしている。
これは実際に観ないと説明が難しいかな・・・。
ねじれている、っていうのが大事なのかな、って思って。色々な意味で。
授業で舞台美術等について学んだので、演技や音楽だけでなく、舞台全般を観るようになった。
そういう目で観ると、今まで思いが至らなかったことまで考えたり。
やっぱり総合芸術だな、と実感。
劇場を出る所で萩京子先生とご挨拶。チケットのお礼や感想を述べさせていただいた。
お芝居はやっぱり楽しい。そして。美しい歌声を聴くと自分も歌おう!という気になる。
やっぱり音楽やってる人なんだな、私、って、最近文献ばかり読んでいるけど実感する。
あー楽しかった