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のんきにお茶でも飲みながら

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2018年10月19日
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​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​「エリザベート」「モーツァルト!」に続く、クンツェ&リーバイのウィーンミュージカル。
初演の時は、「M・A」というタイトルだった。今回「マリー・アントワネット」とタイトルを変え、内容も変更しての上演。
初演時、私は観劇している。
この時のストーリーテラーは、ボーマルシェだった。しかも、演じていたのはその後私の生涯の伴侶となる(←なってないって。)山路和弘さんだった。だから、CDも買ってあるが未聴である。

さて「マリー・アントワネット」。見終わった印象は、
タイトルは「M・A」のままでよかったんじゃないか?
ということである。
理由はのちほど。


帝劇正面入り口前。
マリーとフェルセン。Wキャストなので2人ずつ。

でも、本当の主役ってこっちなんだけど(^^;)

そう、もう一人のM・A。こちらもWキャスト。

劇場に入ると・・・

なんと麗しい!見上げればロビー頭上にオールキャストの幕。これは美しい。

今回はキャストが豪華すぎる。
邪推すると、花總まりさんにアントワネットをやらせたくて改編したんと違う?なんて思ったりする。
もう一人は、笹本玲奈ちゃん。産休明けの作品。
どちらも観たい!まりちゃんはそれだけでアントワネットだし、玲奈ちゃんの美声を再び聴きたい。
しかし、お財布と時間の関係で断念。やはり、長年のファンとして花總マリーを観劇することに。

マルグリット・アルノーには昆夏美さん&ソニンさん
フェルセンには田代万里生くんと古川雄大くん。
ルイ16世に佐藤隆紀さんと原田雄一くん。
あとはシングル。
オルレアン公に吉原光夫さん、ローズ・ベルタンに彩吹真央さん、ランパル夫人に彩乃かなみちゃん、ジャック・エベールに坂元健児さん、鬘屋レオノールに駒田一さん、

これ、豪華すぎませんか!!

今日のキャスト。

うお、もう、シングルキャストとともに歌うまばかり!!

原田君・・・君は・・・もう少し身長があって二枚目キャラだったらフェルセンの声なのにねぇ(笑)
ルイかい!と突っ込んでしまった。キレッキレのダンスの割にはお腹が出てきていたのでルイは合っている・・・かな?一度、和音美桜ちゃん(吉原夫人だぜ)のライブの時に客席の隣にいたことがあって、目が大きくてきらっきらした方だった。なんだか彼が出てくるとお母さんの気持ちになるスマイル大好きな「クラブセブン」の一員であることも大きいかも。

さて、Wキャスト以外は知らずに観ていて、誰だこのしゃべり声から歌声まで美声のこの人は!びっくり
と思って、思い浮かんだのが吉原さん。やっぱり。この声は素晴らしい。本当に、ふくよかで響きがあり、それでいて多彩な音色。だからいろんな役ができるのね。
昆さん。素晴らしいミュージカル声。この歌い方は、ちょっと調子悪くて喉が開かなかったりするとすぐに枯れてしまう。一度喉を壊しているから十分気をつけていると思うが、本当に難しいことをやっていると思う。貴重な歌声なので大事にして長く歌い続けてほしいと思う。デビュー当時は小学生に見えて(^^;)あまり好きになれなかったのだが、今は素敵な女優さん。
田代さん。最近はミュージカルの方が主流なのかな?よく情報を得ていないのでわからないけど、何せ地元の県の音楽科出身、お父さんも声楽家だから、以前はクラシックの活動もしていたと思うけど。張りのあるよい声。背も高いし、ミュージカル的には向いている。

で、​彩吹さん​かなみんでしょ?宝塚万歳!かなみんとまりちゃんが並んでいると、宙組時代を思い出す。和音美桜ちゃんがいたら、まさに私が大好きだった宙組時代だ・・・。
坂元さん!​​こういう癖のある役が本当にうまいというか。前回観劇が「パレード」だったもので(^^;)また素晴らしい高音なんだよね。今回は、田代君、原田君、坂元さん、高音パーンな歌声の方が多くて素敵。(吉原さんはどの音域も素晴らしい。)
彩吹さん、相変わらずの歌のうまさ。駒田さんとのコンビプレーも最高。

で。
「M・A」でよかったんじゃ?ということだが。
だって、やっぱりマルグリット視線なのだ。
アントワネットが主役ではないのである。物語は、誰か登場人物に自己投影したり、感情移入したりすることではまっていくこともあるだろう。
しかし、どっちにも共感できない。
「マリー・アントワネット」という人物を通していろいろ見ています、っていうことなんだろうけど、そうだけど、せっかく最初に作ったときに2人のM・Aって設定をしたんだから、そのままにした方が物語りの進行にすんなり合うような気がする。

花總マリーは、ただただ恋に浮かれた、かわいい女性だ。以前は確か涼風マリーだったか・・・その時はもっと毅然として、若干高慢なところも見えて王妃っていう感じだった(と記憶している。観劇記録もないし確かではないが。)。
しかし、気品があって美しいけど、恋に浮かれたかわいい女性・・・本当に、マリー・アントワネットそのもの、という演じ方をしていて、実に合っていると思う。そして、観ている方は、
「バカバカ、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
と、マリアテレジアのような気持ちでハラハラしていまうのである。
そんな浅はかなマリーを、つい親心を抱いて見てしまうのに、陥れるようにして動くマルグリットにどうして感情移入できるだろうか。
「えーやめてよー、マリーを陥れないでよー(><;)」
って感じ(笑)でもマルグリットの目は怒りに燃えてきついし、ああ、この子の心はかたくななんだな、と思う訳だ。
だから、なかなかマルグリットを好きになれないのよねぇ。
そういえば初演は玲奈ちゃんと新妻聖子ちゃんのWだったっけ?なんて豪華な・・・(笑)
マリーに感情移入している点では、やはりタイトルは正しいか(笑)
でも、新しい時代に生きていて歴史を知っている視線で見てしまうし、ルイはいい人だし(笑)、やはり共感はしにくい。

私は、「ベルサイユのばら」を原作から宝塚までよく知っている。そして、あしべゆうほ先生の「悪魔の花嫁」という漫画(だったと思う)で、マリーにそっくりな女性がマリーの身代わりになる代わりにフェルセンに抱かれる、という衝撃的な物語(まぁ、「悪魔の花嫁」自体衝撃的だ)が頭に浮かび・・・

その辺の知識が私の脳みそを邪魔するショック

状態である。まぁ、マルグリットもフェルセンに若干惚れてるわけよね。それで「悪魔の花嫁」を思い出したのかもしれない。
まぁでもフェルセン、君、民衆の前に姿を現したらぼこぼこにされるで?と思ったけどね。それもベルばらの影響か(^^;)

最後、マルグリットはエベールとオルレアンに一矢報いるけど、彼女はその後どう生きたのか。私は、生きられなかった気がするけどね・・・つまり、ギロチンにかけられたと予想する。パンフを読んでいないのでモデルがいたのかも知らないが。

2人のM・Aの設定は、んー、そういうのもあるのかなぁという感じ。シュテファン、愛人いっぱい説もあるし(笑)でも亡くなっても養育費はちゃんとする気がするけどね、経済力はあったらしいから。

曲は、心に残る曲がいくつか。というか、素敵なメロディを何度も使われると、しっかり心に入る。
​反復の妙。​​
それに歌詞があいまって、音楽がさらに心に深く入っていく。
歌が上手な歌手が素敵な歌を歌うとさらに相乗効果。

有名すぎる話だから、いろいろ突っ込みいれたくなってしまう。
言うならば話の流れはちょっと雑だ。でもそれを丁寧に描いていたら何ヶ月もかかる話になってしまう。

至福なのは、歌うまさんばかりだとういうこと!こうでなくちゃ。
ちなみに、途中でオケピの指揮者の左手が大きく振り上げられたりして視界に入ってきたので、
「塩田さんじゃん」
と思ったらドンピシャだった(笑)
そして、舞台美術も、舞踏会から断頭台まで、なんか素敵だなぁと思って観ていたら、昨年芸大で授業を受けた松井るみ先生だった。おお。授業に出たおかげで舞台全般を気にして観られるようになったことが、我ながら嬉しい。
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最終更新日  2018年10月19日 10時03分12秒
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