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音の棲む場所より

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2009.10.04
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カテゴリ:音を紡ぐ
まぁなんだか、結婚式の御祝辞のような

照れくさいようなタイトルにて失礼をいたします。

↓のコメント欄でお約束した。

「アンサンブル・ピアニストの極み」について

少々、秋の夜長の問わず語りをば・・・(こほん)



こちら、某有名伴奏ピアニストさまの生涯の記録とも言うべき
「虎の巻的伴奏法実践楽譜集」でございます。
本邦初公開~~!!
この厚みが歴史の重み

この厚み・・・楽曲をめぐる説明・譜例のほかに、初演の思い出も。

取りあげている作曲家・演奏家はこんなかんじ
なんというビッグネームの羅列!

すべての方に没年がないのは「作品の永遠性」を考えてのことと理解しております。
で、この伴奏者さま。

この方々の作品のほとんどの初演にかかわり、直接指示を受けているという。
なんとも「極み」な楽譜集なのでございます。
この手のもの。ドイツ・リートの名伴奏者エドウィン・フィッシャー氏の著書以外
あんまり見たことがないです。いわゆる「奥儀伝達」風味だからでしょうか。
まさしく、「作曲者からの直接的な伝言」とも言えますね。

でもでも・・・。それだけ理解していても・・・なのです。
作曲者が初演時に「このように」と決定したそれ・・
それは、たしかにひとつの「決定事項」「その時の最高のもの」なのでしょうが
その時の演奏者だったり、時代だったり、
作曲者ご自身の内面的な問題だったり・・で、決定づけられることも多かったでしょう。

今を生きる私たちとしては、やはりこれは文字通り「参考の書」であり
作曲者からの「楽曲使用説明書」でもあり。
でも、ここからもう一度、なにも書いてない楽譜に立ち戻り
目の前の「自分の相方」と新しい音楽世界を構築する喜びを優先したいかもしれない。
作曲者の意図を損なわない方向で、でもそこに何か「私たちらしい彩を」と。

このあたり、「再元芸術」としての難しさであり、また醍醐味であるのかもしれません。
若いころより、かなり四苦八苦し、悪あがきもしましたが、
結局、作品への敬愛の気持ちを、「今」という時間の中に
ひとときの幻燈のように映し出し、しばらくの間、空気を震わせ
また時間という波の中に消えてゆく。
そういう種類の、なんともはかない仕事を選んじゃいましたね。
という自覚が・・・・


・・・やっと最近できました

(あはは~~~。遅すぎますね~~。)

で、ブログお友達の某Y子さまの名言

ピアノソロ演奏=ピン芸人

ではありませんが(この表現が相当気に入っているらしい人)
独奏が「文字通りひとりぼっち」なのはピアノだけなのです。
他の楽器や歌手は「ソロ」といってもピアノ伴奏がありますのでね。
なので、「ピアノ独奏のリサイタル」ほど孤独なものも、なかなかないんじゃ?と思います。
最近でこそ、ソロのときでも、お客様や作曲者と「対話」を楽しむ感覚もできましたが
若かりし頃は、本当に目の前の♪と、ひとり孤独に戦っていたかも(滝汗)
そんな鍵盤屋にとって、やはり、アンサンブル・伴奏の楽しさは、格別~♪

いろいろな場所で、いろいろな条件のもと(えぇほんとうに、とんでもないときも!)
ともかくその時のせいいっぱいを!と悪戦苦闘した仲間たちが、
今の私の「大切なもの」なのかな?と、
いまさらながら、しみじみとかみしめる仲秋の宵でございます。

こちらの楽譜も姫・・ことH女史のお口添えにて「一般売りなし」のものを
購入させていただきました。
講座受講生対象ですから、なんともリーズナブルなお値段にて。
ここには、作曲者・演奏者を

寄り添い・理解し・包み込む 

という(大袈裟でなく!)
まさに↑のタイトルどおりの温かさがちりばめられています。
いつの日か、こんな演奏者になれたらいいなぁと
夢ばかり高いところに置くものですから、
なにやら、お月さまに笑われているような気もいたしますが(おろっ)
まぁね・・夢見ることは勝手なので(あはは)

さてさて、そんな夢のようなことをかなえるには、
魔法でも使わなくちゃ!というわけでもありませんが
そろそろ、ハロウィーンの準備?と
密かに本棚の入れ替えを測っております。
入れ替えは、こっそりと少しずつ。生徒ちゃんに気付かれないように。
この本も、いつの間にかそこにあったように入れておきます(うふふ)

こちらです。

魔女からの手紙

ある日、郵便受けに主人公である女の子の「おばあちゃん」あてに手紙が届くところから、
「文章の物語」は、始まります。
この数ページの「文字だけのページ」が小さい子にはちょっとたいへん。
なので、「読み聞かせ向き」かもしれません。
大きい子と小さい子でいっしょに読むのには最高なんじゃ?
さて、「文字だけのおはなし」が終わると
「おばあちゃん」が小さかった頃から結婚し子供ができるまでに来た手紙が年代順に
でも、その手紙の送り主ったら、妙な人ばかり。
だって・・・おばあちゃんは、ほんとうは・・・

・・・ふふふ・・・ここから先は本を読んでね~~♪
(って、図書館のブックトークのノリですな)

なんといっても「いちばんちいさかったころ」のお手紙の「えかきさん」が
ディック・ブルーナで、「送り主」がミッフィーちゃん風味なのが
小さい子の心をがっちりつかみますね。

これぞ!

♪ツカミはOK~♪の極み。

これを、小さい子が「あれ?こんな本ここにあったっけ?」と
不思議そうに手にとるときを、楽しみにしつつ。
たくらみ好きなセンセは、せっせと本棚の入れ替えをするのであります。

・・・・なんか・・・

含み笑いしながら、本棚整理する人って・・・

もしかしたら、変!ですか?

(やっと自覚したらしい人)

「やっと、なんか変かも?ってわかったんですか?(困)」byM氏
やっとわかったんですか?(困)

あはは~♪
M氏にも、けげんな顔をされてしまいましたが(たはっ)
秋の夜長、夜はこれから?でございますね。

長い夜、眠れないときはどうしましょう?
と、この間お仲間内で、やりとりがありまして。
「ひつじをかぞえる」ことの実用性を考え(そんなアカデミックな話題じゃないけど 笑)
私としては「ひつじが、集まってわいわいがやがやしてるの想像したら、眠れない」
という結論に。

そうしたら、敬愛するOHAGI画伯が描いてくださったのがこちら
羊がわいわいわい・・かえって眠れない?(笑)

うん・・・

やっぱり、これでは眠れませんね(あはは~♪)

秋の夜長、どうせならゆっくり楽しんじゃいましょうか?
ではでは、問わず語りはこのへんにて~♪






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Last updated  2009.10.04 21:25:09
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