喜多山栄の乗って、歩いて、湯に浸かり…

2008/12/30(火)11:18

一人で行く野沢温泉 13ヵ所の外湯めぐり 1湯目 中尾の湯 長野県下高井郡野沢温泉村

温泉(424)

 野沢温泉には地域で管理する共同浴場が13ヵ所あります。源泉は「地縁団体法人・野沢組」という明治期から続く山林、水源、温泉の管理団体が所有し、各地域の共同浴場は地元の「湯仲間」たちが管理運営しています。観光客は村人の生活の場である共同浴場でもらい湯をさせてもらう立場なのです。マナーにはじゅうぶん配慮する必要があります。  さて、さっそくはしご湯開始です。村の入り口の中尾地区にある「中尾の湯」から上流に向けて攻めて行くことにしました。事前に宿のフロントで観光マップを入手してあるのでそれを頼りに歩きます。13ヵ所の共同浴場はすべて歩ける範囲内、入浴料は無料です。  バス通りに矢印のついた看板を見つけたのでその方向へ進むと、浴場の裏手に出ました。13の共同浴場の中で一番大きい建物とのこと。後で気がついたのですが、ここには浴槽のお湯のほかに壁の蛇口からお湯が出る上がり湯の設備もついていました。他の共同浴場では見られませんでした。 中尾通り 中尾の湯 案内看板 posted by (C)喜多山栄  脱衣所、浴室一体型の共同浴場スタイル。脱いだ履き物は脱衣棚のすぐ下の下足棚に入れる決まり。脱衣所から一段下がったところに浴槽があります。木製で2つに仕切られていました。 中尾の湯 posted by (C)喜多山栄  非常に熱いお湯であります。分析書では源泉温81.6℃、PH8.6の単純硫黄泉(低張性アルカリ性高温泉)で丸釜、茹釜、竹伸ばし釜、下釜、御嶽の混合泉を引いているのだそうです。熱いお湯なので、猛烈な勢いで加水されていました。でもよく見ると水道水とは別の冷泉を使っている様子。「水道代の悩み」は後で入った別の共同浴場で聞くことができたので別途書きたいと思いますが、高温泉が出る地域では冷ますための悩みが常について回ります。ちなみに加水されていても、アチチ湯。持参した温度計の針は45℃を指しました。  無色透明、硫黄臭、卵味と記録。私は非常に寒がりで冬は何枚も重ね着をしているのですが、はしご湯をするときだけは別。歩いても湯冷めしない距離に共同浴場があるので、トレーナーの上に上着を羽織って外に出ました。  

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