不登校・ひきこもり・ニートを考える

2008/05/12(月)08:50

現実と向き合う

対処案(27)

不登校・ひきこもり・ニート』を対処するために必要なこと。 そのひとつに、 『現実と向き合う』 ということがあります。 これは口で言うほどカンタンなことじゃない。 ときには大変な覚悟が必要だし、目をそむけたい、考えたくないことを考えるということでもあります。 例えば、「一生フリーターでもいいじゃないか」という考え方がある。 しかし現実では、正社員としての生涯賃金が約2億1500万円なのに対して、フリーターは約5200万円と、およそ4倍の収入格差がある。(UFJ総合研究所の調べ) 確かに月15万円も収入があれば、それなりに生活ができる。 しかし、20代のときはフリーターも正社員も収入に大差がないかも知れないけれど、30代、40代、50代と年齢を重ねると、収入に大きな差が出てくる。 収入が低ければ、結婚や子作りも難しくなってくるというのが現実。 その現実とどう向き合うのか? 落しどころを見つけるのか? 「不登校でもいいじゃないか」という考え方がある。 しかし中卒では、いろいろなチャンスが減るというのも現実です。 じゃあ、学校に行けない状態にあるのに、無理やり学校に行けばいいのかというと、それも現実無視なわけです。 無理やり学校にいって、心に大きな傷を負ってしまったり、自殺などをしてしまっては、「学校など行かなかった方がよかった」ということが現実にある。 ひきこもりやニートにしたって、同様の現実があります。 こういった現実に直面して、どうすればいいのかを考える必要があります。 例えば、心に深い傷を負って『不登校・ひきこもり・ニート』になってしまっている場合がある。 親や他人、あるいは本人も気が付かないのだけれど、そう言う場合は少なくないんです。 こういったときは、親も他人も本人も、もの凄く焦っていたりするんですけど、一番いいのは現状維持であったりします。 つまり、焦らない。ヘタに行動を起さない。高望みをしない。 「そんなの現実的じゃないよ」と思われるかも知れませんが、現状以上を望むため焦って行動したりして、失敗をする。 ただでさえ、深い傷を持っているのに、さらにその傷を深くしてしまうということが少なくない。 不登校やひきこもりは、本人や家族だけの力では、いかんともし難いことが多いので、第三者、それもちゃんとした知識のある人の相談した方がいい。 もしかしたら、社会不安障害や、うつ病、統合失調症といった場合もあるので医療機関に相談するのもいいでしょうね。 できないことは無理しない。 できそうなことから、少しずつはじめてみる。 そういったことが現実的対処だと思います。

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