カテゴリ:カテゴリ未分類
やっぱり、という気分です。
花王のエコナです。 エコナに限らず素直でない食品は食べるのに躊躇します。まして自分が食べたくないものを他の方や患者さんにお奨めすることはできないと感じていました。 油は種子をすりつぶして絞って採ります。その限りにおいてはとても素直な食品です。たとえばゴマをすり鉢ですりつぶし、すりにすってゴマ油を分離する。家庭でもやってできないことはありません。 とても手がかかります。それだけ手のかかるものはそう度々食べられるものではないはず。誰かが産業として大々的に作り始めると、そこにはいろいろな制約や良くも悪くも「工夫」が凝らされて工業製品となります。素直から少し隔たりが生まれます。でもこれは致し方ないとみんなわかって適度に利用していたのだと思います。 ところが近頃の食品は必要以上に「工夫」を凝らすことが多くなりってしまいましたね。 体に脂肪がつきにくい コレステロールを排除する などなど 要は食べ過ぎなければいいだけ、なのにどうして「好きなだけ食べてから、食べなかったことにしてくれる」物を望むのでしょうね。 需要と供給との兼ね合いで、需要があるから作るのかはたまた、供給したいがために「ない需要を無理やり作るのか」。金儲けの種にしたいだけなのか。 不思議です。 よく「カロリーが半分やゼロのマヨネーズならいくら食べてもいいんですよね?」と聞かれます。 いえいえ、「普通のまともなマヨネーズを半分だけ食べたらどうでしょうか、と答えていました。だって食べてみても普通のマヨネーズのほうが絶対においしいのだもの。おいしいものはありがたく感謝してちまちまといただくほうがいいと思っています。 今回のエコナ騒動。 他の特保食品にも波及するのでしょうか。 食品は薬ではないのだから、なかでも一次産品でない加工した食品は特に注意してコマーシャルに惑わされないように厳選して食べたいものです。 栄養士としてはエコナの仕事をしていなくてよかった、とほんとに感じています。仕事の口があるからと、報酬がよいからと、よく見極めずに引き受けることはしないようにしようと改めて思ったしだいです。そんな自由が許されるのが自営業・フリー開業の栄養士の働き方の一番のメリットなのだから。 ま、そんなことばかり言っていると仕事の口がかからなくなりそうな、不況の世の中ではありますが説明のできる仕事をしていきたいと心から思ったこのごろでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月14日 09時46分42秒
|
|