脳汁　OF　おいちるん

最近、漫画にはまっている。

小学時代から大学時代まで漫画は友達。

母との漫画をめぐるバトルもすごかった。
母はワシが文学書を読むのさえ「逃避」であると見抜いたお人である。
何度も捨てられたり、物置に隠されたりした。

社会人になっても買う買う、読む読む。
でも、転職してからは急に読まなくなった。
かつての愛読書は、震災で天に召されたり、引越しの都度売られたりして手元にはない。

失って心から惜しむ漫画No,１は「エロイカより愛をこめて」。
理不尽なキャラが真面目にボケをかます変な漫画だった。
あとは「ゴルゴ１３」。５７巻まで揃っていたのに・・・。

漫画から遠のいて久しいワシだが、再び漫画を手にした。
なぜか？
甥に読ませたかったのだ。
甥は本をほとんど読まない。
小学生の頃は図書館に毎週行っていたのに。塾通いでなくなった。
「ハリポタ」くらいは読んでいたのすらなくなった。

彼の娯楽は、一人で「パワプロ」や「桃電」をちまちまやるくらいだ。
貧しい青春・・・。
いろんな世界へ羽ばたけよ。

漫画も全く読んだことがない子だ。
漫画・ゲーム全面否定の祖父母に育てられているので、毎週ジャンプを買ってくる親父もいない。
ガンダムを熱く語る奇妙な叔母がいるくらいだ。

叔母は負けないぞ。
おもしろい世界の扉を開けてやる！
しかし、最近の漫画の知識は皆無だ。何がおもしろいのだ？
ためしに「鋼の錬金術師」を買ってみた。
知識はないがお金はある。
そう、大人買いだ。一気に買うのだ。
これが甥のハートにジャストミートした。
深夜のアニメの再放送もビデオに録るくらいだ。
ワシ的には「等価交換」という言葉に異常反応したくらいだが・・・。
「等価」といえばパチしか浮かばんぞ。

次に、人気があるという「ナルト」を買ってみた。
またまた大人買いである。２７巻一気である。
これは、ワシも甥もいまいちだった。
適当に読んだら古本屋へ売ろう。

ハガレンとナルトをゲットした甥は、友達と漫画を貸し合うようになった。
借りてきたのは「ブリーチ」と「あひるの空」。

おもろいやんけ～。

２冊ずつ、２～３日置きに借りてくるのだ。
しかし、ここで憎むべき事態が発生した。
「中間テスト」である。
一週間前から貸し出しが中止された。「勉強の邪魔になるよね」

進学校に通う秀才君どもめ!!　
テスト前ほど、なぜか普段より読むものだという鉄則を無視しおって!!
ブリーチの８巻で止められたワシはどうすればよいのだ？
テストは来週水曜までだと!?　ふざけるな!!