"おいない"の京都最新情報
[今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事】★読書週間(十月三十日~十一月三日)にかけて、京都の若手古書店の集まり、京都古書研究会が主催する秋の「古本まつり」(書物に感謝する全国唯一の古本供養と青空古本市)が、左京区・百萬遍知恩寺で三十日から十一月三日まで開催される。 今年で三十九回目となる即売会。今回は十六店が参加し、京都三大古本祭の中で最も歴史があり、愛好家だけでなく、学生や家族連れなど様々な人が気軽に楽しめる催しとなっている。 「読書の秋」にふさわしく初日から大勢の人が文学や歴史、美術など多種の古本や文庫本、雑誌など約二十万冊の古書が境内に並べられた中、お気に入りの品を探し品定めしていた。 § 京の秋・非公開文化財特別拝観始まる! § 京都古文化保存協会が毎年、春と秋に実施している、普段は非公開の社寺や寺宝や建造物、障壁画などの特別拝観を十月三十日から十一月八日の間で京都市内の十八社寺で行われる。 今季で五十一回目 関西学生古美術連盟の九大学の学生が各施設を案内し、解説してくれる。 拝観料は一カ所 大人 八百円 : 中高生四百円∞∞公開される文化財や特別拝観∞∞▽ 東寺講堂・五重塔・講堂内の国宝や重文の二十一体の仏像で構成する「立体曼荼羅」を初めて周回して拝観できる。国宝五重塔は初層内部を公開する。夜間はライトアップ。▽ 東寺灌頂院・真言宗の最重要儀式「後七日御修法」が行われる。金堂の十二神将像を公開。周回できるため普段は見られない部分も拝観できる。▽ 平等寺・因幡堂の別名で知られる。本尊は重文薬師如来立像。本堂の逗子裏の仁王画は昨年発見され、上村松園の師鈴木松年筆という。▽ 妙法院・天台宗の京都五箇室門跡の一つ。国宝の庫裏は秀吉ゆかりの建造物。重文の大書院に加え、普賢菩薩騎象像、宸殿などを公開。▽ 雲龍院・御寺とも呼ばれる泉涌寺の山内にある。重文の後円融院宸影は後円融天皇百回忌に土佐光信に描かせたという。毘沙門天立像も。▽ 即成院・泉涌寺の山内にあり、二十五菩薩お練り供養法会で知られる。本堂には、中央に阿弥陀如来坐像、周囲に二十五の菩薩坐像が安置されている。▽ 法然院・浄土宗の宗祖法然が念仏三昧の行を修めた場所。方丈にある重文の狩野光信筆襖絵、堂本印象が手がけた新襖絵などを公開。▽ 西芳寺・浄土宗寺院。重文の本尊阿弥陀如来坐像は平安時代の作とされる。寄せ木造りで像高二三六センチ。一五九九年の豊臣秀吉公坐像も。 ▽ 信行寺・江戸時代の奇想の画家伊藤若冲が晩年に描いた本堂外陣の天井画「花卉図(カキズ)」を初公開。慈覚大師円仁によるという観音菩薩立像など。▽ 得浄明院・信州・善光寺の京都別院の尼寺。暗闇の中を阿弥陀如来像の鍵に触れる「お戒壇めぐり」、善光寺建立の歴史を描いた「御絵伝」など。▽ 知恩院三門・浄土宗総本山。三門は徳川秀忠が建立した国内最大級の二重門。二層内部は重文の宝冠釈迦牟尼像を中心に十六漢像が並ぶ▽ 靈源院・建仁寺塔頭。重文の中巌円月坐像は南北朝時代の木造で、玉眼をはめ込んである。枯山水の甘露庭、茶席の也足軒、毘沙門天像など公開。▽ 大統院・建仁寺塔頭。幽霊図は、江戸時代の画家円山応挙筆とされ、足のない幽霊図の先駆けという。奥田潁川昨「赤絵十二支四神鏡文皿」も。 ▽ 清淨華院・浄土宗大本山の一つ。重文の紙本著色泣不動縁起絵巻は、不動明王が高僧の身代わりに冥府へ行く説話を描いた。大殿など公開。▽ 上賀茂神社・今月十五日に四十二回目の式年遷宮・正遷宮を終えた。夜間拝観で、国宝の本殿と権殿をライトアップ。石見神楽、今様の奉納もある。、▽ 下鴨神社・四月に三十四回目の式年遷宮を終えた。ライトアップされた国宝の本殿を遙拝できる。今様と石見神楽の奉納が楽しめる。▽ 冷泉家・藤原俊成、定家を遠祖とする和歌の家柄。重文の冷泉家住宅、後桜町天皇拝領「牡丹図蒔絵文箱」、「雀に早蕨図(サワラビズ)蒔絵堤重(サゲジュウ)」など。▽ 三時知恩寺・浄土宗の尼門跡寺院。浄土思想を確立した中国の僧善導大師像は、安土桃山時代の坐像で増高一一〇センチ。狩野永納筆「四季花鳥図屏風」も。▽ 光照院・常盤御所とも呼ばれる。一九六八年に寄進された本堂には、鎌倉時代作という本尊釈迦如来立像がある。書院や枯山水庭園も見られる。▽ 妙蓮寺・本門法華宗大本山。長谷川等伯一派による重文障壁画「松桜図」「鉾杉図」が直接見られる。本阿弥光悦筆「立正安国論」、松尾社一切経も。▽ 龍安寺蔵六庵・臨済宗寺院で石庭で知られる。蔵六庵は茶室で千宗旦門下の茶人僖首座(キシュザ)好みという。、襖絵では「琴棋書画図(キンキショガズ)「群仙図」など。」★京都御所の秋季一般公開が三十日、始まった。天皇が即位式で座った高御座(たかみくら)の装飾品などが初めて公開され、青空の下、多くの観光客らが宮中の雰囲気を楽しんだ。 大臣宿所で展示されたのは高御座の鏡と剣や勾玉(まがたま)を置いた台で、大正、昭和天皇と現在の陛下が使われた。清涼殿では平安時代に新嘗祭(にいなめさい)に合わせて舞姫たちが天皇、皇后に練習の成果を披露した儀式「五節舞姫御前試(ごせちまいひめごぜんのこころみ)」を人形を使って再現し、御車寄(おくるまよせ)には江戸後期の絵師座田重就(さいだしげなり)が山水画「春秋花鳥」を描いた屏風を並べた。各御殿で障壁画を見ることもできる。