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桐まみれの日々 by さきさん

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2007年01月05日
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カテゴリ:罪状認否
 いや、決して殺人を肯定するわけじゃない。でも、私が言いたいのは、言葉はそれを受け取る者の気持ちを十分に考慮した上で、口にしなくてはならないと言うことを認識するべきだと言うこと。
 細かいことは分からないが、この兄妹は人間関係が出来ていなかったと思われる。心を開いてない相手から、やれ夢がないだの、やれ勉強していないだのと言われれば、プッツンくるのも仕方ないことだ。ただ、だからと言って、殺していいかと言うとそうではない。

 知り合いのご長男の話。
 彼は、ある大企業に就職し、数年勤めた後、身の回りで、自殺者さえ出るほどの、あまりの勤務のきつさを親に訴えた。親は身を案じ、退職し帰郷して、しばらく体と心を休めた後、近いところで就職すれば、と進言した。
 彼は言葉通りに帰郷し、休養したが、その後の就職と言う時点で、親の思惑から外れて行った。彼の兄弟は、いい加減に就職するよう言葉を掛けるが、その意欲がわかない。
 一方、親は、次から次へと報道される親子間の殺害事件を耳にする度、明日はわが身を案じ、我が子へ掛ける言葉をすっかり失ってしまっている。

 彼は、学生当時、成績優秀で、国立大学を出た。一体、どこでどうボタンを掛け違ってしまったのか。
 私は、近年、起こり続けている親子間の殺害事件の一つ一つを、国は、国を挙げてしっかりと検証しなくてはならないと思う。そして、それらの結果を教育現場や家庭生活において反映するような政策を採らなければ、社会が崩壊するスピードは減速できないのではないかと思う。

 美しい国、美しい国と謳われるが、足元をしっかりと見つめ、何が問題なのか、よく見据えて国民を引っ張って行って欲しいと思う。





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最終更新日  2007年01月05日 16時52分04秒
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