梅雨明けがまだの地域は北陸と東北です。梅雨末期の大雨が秋田、山形で降り、低地の浸水、河川の氾濫、土砂崩れが発生し水没し動けなくなったクルマからのSOSで駆けつけたパトカーは流され若い警察官2人が行方不明となり二次災害も発生。2000年1/1NZハミルトンのマラソンツアーでいっしょだった由利本荘から来た高校の高橋先生は大丈夫でしょうか。
72時間降水量観測史上1位は10地点。7/27 6:50まで
山形・差首鍋 444mm さすなべ
〃 ・新庄 403
秋田・由利本荘/東由利 275.5mm など。
梅雨末期はなぜ大雨になるのか。
理由は梅雨末期は海面温度が上がっているため条件さえ整えば無尽蔵の水蒸気があるということ。この水蒸気が上昇すれば上空で冷却され大雨となる。上昇のスイッチを入れるのが梅雨前線。その北側は乾いた空気で相対的に重いから下に潜り込み、南側のたっぷり吸い込んだ水蒸気をどんどん上昇させます。この温度差+水蒸気量の差によって上昇気流が活発化し大雨になります。梅雨の初めより水蒸気量は圧倒的に多い。
水蒸気と梅雨前線の合体という条件が梅雨末期の大雨をもたらします。
山形・新庄の72時間403mmは7月、8月の二月分が3日で降ったことになります。(注)すさまじい水量が一気に押し寄せて最上川などで氾濫しました。梅雨前線は空の大河といえるのです。今回は東北北部に停滞しました。
その前線が停滞したり南北に移動しながら、やがて消えます。そのときが梅雨明けです。
注
新庄の月降水量の平年値は7月219.6mm/8月196.4mmで2か月合計416mm。
★新庄の降水量 2024年7/25
24時間 389mm 観測史上1位
日降水量 361mm 〃 1位
1時間 68mm 〃 2位 非常に激しい雨
10分 20mm 〃 4位
なお10分で20mmは滝のような雨。1時間に換算すると120mmで【猛烈な雨】に相当。排水が間に合わず都市氾濫が起きやすい。息苦しくなるような圧迫感があります。