2019/06/22(土)05:22
AVA INFERI『The Silhouette』/2007年 2nd
ポルトガルのプログレ/ゴシック/ドゥーム系のバンド。
今日はブラックやブルータルデスじゃなく落ち着いた美しい曲を聴いてました。
MAYHEMのギタリスト「Blasphemer」がMayhemを脱退してまでやろうとしているバンドです。
女性ボーカルで(基本的にメタル等の女性Voは嫌いなんだけど)
ケイトブッシュやニナハーゲンにも通じるようなアプローチの仕方なので気に入っています。
楽曲は不可思議で暗黒系も入ってるし、また普通にプログレとしても楽しめる。
1曲目「Danca Das Ondas」この曲の始まり方は90年代の中島みゆきさんのプログレ系の曲のようです。夜会の中で出てきそうな曲。ギターはクリーントーンは極限まで美しく、歪み音は邪悪な
HRAVYさで素晴らしい。転調の仕方がホント、中島みゆきさんみたいです。
2曲目「Viola」この曲はHEAVY。1曲目はゆったりとした美しい曲だったけど、かなり重い音作りでドゥーミィーな澱みもたっぷり楽しめる。
ボーカルは澄んだ高音で(ソプラノとは言えないけど)
美しくまとめている。この曲は8分を超える曲。
3曲目「The Abandoned」この曲もどよ~んとしたHEAVYなイントロから始まる。イントロは
ブラックサバスの「Megalomania」の雰囲気に似ている。
4曲目「Oathbound」美しいアカペラの短い曲。
5曲目「The Dual Keys」イントロのギターめちゃカッコいいです。展開も好きだしアレンジもかなりお気に入り。このアルバムで一番好きな曲。ケイトブッシュやニナハーゲンほどVoに
存在感はないけど好感の持てる歌唱で気持ち良い。
6曲目「Wonders Of Dusk」1分半過ぎくらいからの展開部分が最高に好き。その後の盛り上がりや次の展開も美しい。
7曲目「La Stanza Nera」サバスの「Born Again」を思い出してしまうイントロ。
前半はかなり静かに進んでいくけど不気味な展開があったり少しHEAVYになったりで楽しめる。
8曲目「Grin Of Winter」キャッチーなイントロと多少のPOP感を含んでいる曲。
9曲目「Pulse Of The Earth」ラスト曲はミディアムアップでアコギの美しい響きが印象的な曲。
この曲はThe Dreamingの頃のケイトブッシュのようです。(Never For Everの方が近いかも)
HEAVYなギターソロとそのバッキングが素晴らしい。展開も構成も凄い!