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狭い話で恐縮なのだが、京都市での運転代行業の届出件数としては16社、 81台のクルマが日夜飲酒後のドライバーを相手に奮闘していただいている。
まず、これらの数は多いのか少ないのか、を見た場合、現場では1時間待ち でもいいから、、、と順番待ちが出るほどであるので少ないということだろう。 これに応じて、ほぼ廃業状態の業者も再度起業をしたり、タクシー会社が 運転手、増車を計画しているという。 折りしも、年末年始には、ご他聞に漏れず宴会シーズンである。 このビジネスチャンスにターゲットを絞り各社にぎやかな動きを見せていると 言うのだが・・・・・
ハード面は、代行運転する車両さえ揃えばある程度は整備されるが、ソフト面 ではどうなのだろうか。 つまりドライバーの教育が行き届くのだろうかということだ。 以前、福祉タクシーを起業、増車した企業(主にタクシー会社)に寄せられた 苦情のほとんどは運転が荒いということだ。 ドライバーにとっては次の現場へ向かわないといけない規制の中で肝心の 顧客である病後の方々、障害を持たれる方々には全く不向きであったという 実態があった。 今回、相手は酔っ払いである。 酩酊状態で果たしてキチンと意思疎通ができるのか、また不慣れな車両も運転 しなくてはいけないだろうから、もし顧客の車両を傷をつけた場合の賠償問題 などはどのように運転指導、対外整備は出来るのだろうか。
日本人というのは、ナゼ、ハード面の拡充だけでゴーサインがでるのか不思議 である。
話はちょっとハズれすが、おじさんが15年ほど前にゴルフを始めた時に思った ことでもあるのだが、まず、マナーの悪い人が多かった。 クラブだ、フォームだ、ウェアだ、ボールだ、と騒ぐ割にはルールやマナーは 実際のコース上で覚えればいいという考えの人が多かったことに愕然とした ものだ。 一緒にプレーをする限り片時も離れないでずっとついてルールやマナーを教え ながらラウンドすることは不可能であろう。 ルールを教えるのが精一杯ではないか。 そして、マナーを教わらずにスコアがまいうとまってきたその人間が次の人間を 教える・・・・という悪循環になってきているのではないだろうか。
さて、話は戻って、 この代行運転業が業務中に起きたトラブルが新聞をにぎわせる時というものは 遠い未来ではないであろう。
また、アルコールを提供する飲食店は、これらの代行業者と契約を結ぶことを 義務つける等の法整備(もしくは条例化)が急がれるのではないだろうか。 飲酒運転幇助の適用がいよいよこの秋の国会でも可決されるようであること からも、これは真剣に且つ、スピーディーな対応が望まれるのである。 飲食店の駐車場は、やはり運転代行業へ1台か2台は割くべきであろう。
もう世の中は恐ろしいスピードで常識やルールが変わってきているのを肌で 感じる感性が必要なのだろう。 かつて、日本の文化として「酒の上の席でのことだから」「まぁまぁまぁ、一杯 くらい・・・」という酒には寛容だった文化があったが、どんどん実利主義へと 流れがきているのであるから、ソレ相応に対応できないとわが身を守れない 時代へと来ているのは確かである。
私見だが、これらは全て、悪いことをしたら素直に『ごめんなさい』と謝ることが 少なくなり、世間もギスギスしてきている背景もあるだろうが、ここはキチンと 大人が手本を示さないといけないことは洋の東西を問わず、時代を問わず必要 であることには変わりないのである。
今日のBGM 小椋佳 「俺たちの旅」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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