しろうと自然科学者の自然観察日記

2016/05/23(月)05:29

クマシデの果穂(かすい)が目立ちます。果穂とは、種子を抱いた果苞(葉が変形したもの)が房状になったものです。クマシデの果穂は果苞が密で太いのが特徴です。

樹木(672)

☆今年もウォーキングコース(玉川上水)で、クマシデの果穂(かすい)が目立ちます。 ☆クマシデは、本州・四国・九州の日当たりの良い山地に自生するカバノキ科クマシデ属の落葉広葉樹です。樹高は15メートルになる落葉高木です。クマシデは、材が堅いので家具材・建築材・農具の柄などに用いられるそうです。 ☆クマシデ(熊四手)の名は、シデの仲間では果穂が最も大きいので「熊」の名がついたそうです。四手(紙垂)は、しめ縄や玉串などにつける細長く切った紙のことで、花が枝に垂れ下がる様子から。 ☆クマシデの葉の側脈は、アカシデ(9~12本)やイヌシデ(12~15本)より多く20~24本です。写真では、20本以上見えます。 ☆クマシデは、雌雄同株で雌雄異花です。葉の展開と同時に花が咲き、雄花序は長さ3~5センチで前年枝から垂れ下がり、雌花序は本年枝の先端か短枝の脇から垂れ下がります。雌花の基部の小苞が花の後に大きくなり、葉状の果苞になるそうです。新しい枝の先端に果穂が垂れ下がっています。 ☆果穂とは、種子を抱いた果苞(葉が変形したもの)が房状になったものです。アカシデやイヌシデは果苞がまばらですが、クマシデの果穂は果苞が密で太いのが特徴です。 ☆クマシデの雄花序は、まだ観察したことがありません。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る