しろうと自然科学者の自然観察日記

2016/10/03(月)05:30

チカラシバの花が、ウォーキングコース(玉川上水)の広場一面に、広い範囲で咲いています。チカラシバは雌性先熟花というので、雌蕊と雄蕊を観察してみました。

山野草(1865)

☆ウォーキングコース(玉川上水)で、チカラシバの花が広い範囲で咲いています。広場一面が、たくさんのチカラシバの花穂で黒紫色に見えます。 ☆チカラシバは、北海道南西部以南から本州・四国・九州・沖縄の日当たりの良い道端や草原に生えるイネ科チカラシバ属の多年草です。 ☆チカラシバ(力芝)の名は、根が強く張っており、引き抜こうとしても簡単に引き抜けないことから名付けられたそうです。 ☆チカラシバの穂状花序は、長さが10~20センチで、直径が4センチ近くあるブラシ状です。小穂の基部に、長さ2センチの黒紫色の総苞毛(毛状の総苞片)があり、穂状花序は黒紫色に見えます。チカラシバは雌性先熟花で、雌性⇒雄性、または雌性⇒中性⇒雄性と変化するというので、観察してみました。 ☆雌性期には、小穂の先から雌蕊の2つに分かれた柱頭が出ているそうです。この穂状花序は、雄蕊がたくさん見え中性期から雄性期に入っているようです。よく見ると、小穂の先から、毛が生えて先端が2つに分かれている雌蕊の柱頭が出ているのがわかります。 ☆雄性期のチカラシバの小穂です。雄蕊は3本で、3本の白く細長い花糸があり、先端に2つに分かれている茶褐色の葯があるのがわかります。 ☆こちらも、雄性期のチカラシバの小穂です。小穂の先から3本の白く細長い花糸が伸びて、先端に葯があるのが見えます。 ☆チカラシバの穂は熟すると、ひっつき虫になるそうですが、よくわかりません。チカラシバの花言葉は、「信念」「気の強い」「尊敬」だそうです。「信念」「気の強い」は、引き抜こうとしても簡単に引き抜けないチカラシバにピッタリの花言葉ではないでしょうか。

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