|
カテゴリ:山田詠美
今日からカテゴリが50個になったので、
早速「山田詠美」というのを作ってしまいました これは内容としてはラブストーリーではなく、 ヒロインココの恋人リックの息子ジェシーとの人間関係 を描いた小説。 私は結構好きなお話です。。 このお話は、ほとんどのシーンがリックの家なので、 そんなにたくさんのお酒は出てきませんが、 キャラクターによって酒の好みを変えているのは、 さすが詠美テイストです。 ●ジン ヒロインココの恋人、飲んだくれのリックが常飲しているのはジン。 ファーストシーンでも、朝からリックがグラスにジンを注ぐシーンがあります。 リックは相当の、アル中に近い飲んだくれの中年男。 ココの今までの人生を彩ってきた男達とはスマートを始め、 なにもかもが違いますが、 慣れしたんだ毛布のような心地よさに、ココはだんだん惹かれていきます。 詠美さんの小説はラムと言えば「バカルディー」が多いのですが、 ジンの指定は特別ないのが多いのです。 過去の作品から推測すると「タンカレー」という線が考えられます。 ●「クラウンロイヤル」 父の病気のために実家に帰ったリックの留守中、 ココはリックの息子ジェシーとの、 今まで味わった事のない複雑な距離感に疲れ果てます。 そんな時、今はいい友達である昔の恋人グレゴリーが 助け舟を出してくれます。 今は良き父親であるグレゴリーは、 ジェシーともうまくうち解け、久々にココは安らぎの時間を感じます。 そのグレゴリーが飲んでいたのが「クラウンロイヤル」 カナディアンウイスキーは私が好きなお酒でもあります ●「オバルチン」 一時的に心が通い合ったかに見えたココとジェシー。 ココがジェシーのために用意しようとしたスイスの麦芽飲料で ココアのような飲み物。 成分は麦芽、ココア、砂糖、ホエイパウダーなどで、 調整ココアと異なり、冷たい牛乳にも溶けやすい工夫がされているらしい。 ●「マティーニ」 ジェシーのためにオバルチンを、自分のためにココはマティーニを 用意しようとします。 ご存知カクテルの王様マティーニは ジン1に対してベルモット2程度の割合で作るカクテル。 ●「ジンライム」 ジェシーの前でココが嗚咽してしまったシーンで、 リックに泣いている顔を見られたくなくて作ったカクテル。 ココはジンベースのカクテルが好きだと推測されます。 詠美さんのお酒使いにはいつもながら感心させられます。 よくキャラクターにあったお酒を選んでるな、と思います。 個人的にはカナディアンウイスキーを飲むグレゴリーに惹かれますが… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月01日 20時56分50秒
コメント(0) | コメントを書く
[山田詠美] カテゴリの最新記事
|
|