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「ザ・タウン」(原題:The Town)は、2010年公開のアメリカのクライム・スリラー映画です。チャック・ホーガンの小説「強盗こそ、われらが宿命」を原作とし、ベン・アフレックが監督・脚本・主演し映画化、全米で最も強盗の件数が多い街、ボストンのチャールズタウンを舞台に、銀行襲撃などのアクション・シーンをダイナミックに見せながら、銀行強盗を重ねる男の宿命と深入りできない恋に苦しむ男の切ない心情を描いています。
「ザ・タウン」のDVD(楽天市場) 監督:ベン・アフレック 脚本:ベン・アフレック/ピーター・クレイグ/アーロン・ストッカード 原作:チャック・ホーガン「強盗こそ、われらが宿命」 出演:ベン・アフレック(ダグ・マクレイ:強盗団のリーダー、元アイスホッケー選手) レベッカ・ホール(クレア・キージー:ダグらが襲った銀行の支店長) ジョン・ハム(アダム・フローリーFBI捜査官:ダグらの起こした事件の捜査を担当) ジェレミー・レナー(ジェームズ 「ジェム」・コフリン:ダグの強盗仲間、荒っぽい) ブレイク・ライヴリー(クリスタ・コフリン;ジェムの妹、ダグの元恋人、娘がいる) スレイン(アルバート「グロンジー」・マグローン;ダグの強盗仲間、運転手、大柄) オーウェン・バーク(デズモンド “デズ”・エルデン:ダグの強盗仲間、電気系統担当) ピート・ポスルスウェイト(ファーガス 「ファーギー」・コルム:花屋、街を仕切るボス) クリス・クーパー(スティーヴン・マクレイ;ダグの父親、服役中) ほか 【あらすじ】 アメリカで最も強盗が多発する街、ボストンの北東部のチャールズタウンに暮らす者たちは、その街を愛と憎しみを込めて「タウン」と呼んでいました。タグ(ベン・アフレック)は、親から子へと家業のように強盗が引き継がれるこの街を出ようとしていましたが、思いとは裏腹に強盗一味のリーダーに収まり、狭い街で家族の様に育った3人の仲間達と、証拠も残さぬ完全犯罪に命を張っていました。銀行を襲撃した際に予定外の人質を取る羽目になり、逃走後、解放しますがs、人質となった支店長のクレア(レベッカ・ホール)がタウンの住民だと知ったダグは、何を見たのかを確認する為、正体を隠して彼女に近づきます。決して交わるはずの2人が出会い、恋に落ちたダグはクレアとの新しい人生を夢見ますが、FBI捜査官フローリー(ジョン・ハム)は執拗に一味を追いつめます。仲間のジェム(ジェレミー・レナー)はタウンを出ようとするダグを許さず、また、街のボスの差し金でクレアにも魔の手が伸びます。仲間を裏切るか、愛を失うか、葛藤するダグは、大リーグのスタジアム襲撃という大きなヤマへと向かいます・・・。 前作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に引き続き、ボストンを舞台にベン・アフレックが監督したこの作品は、スリリングで、脚本も良く、キャストにも恵まれ、前作を超える大ヒット作となりました。修道女に変装、マシンガンで武装して現金輸送車を襲う異様なシーンは有名で、知っている人も多いのではないかと思います。「ゴーン・ベイビー・ゴーン」同様、ベン・アフレック監督は自身の出身地であるボストンにこだわり、ボストンならではの古い街並やレッドソックスのホームグランドであるフェンリー・パークでのロケ、徹底したボストン訛りの英語により、独特の雰囲気を醸し出しています。 修道女に変装して現金輸送車を襲うシーン チャールズタウンの古い街並み、左の白い建物の前で現金輸送車を襲撃する(グーグル・マップ) レッドソックスのホーム・グランドのフェンウェイ・パーク(グーグル・マップ) 主人公ダグ(ベン・アフレック)の恋人クレアを演ずるレベッカ・ホールは、街の外から来たという設定で、 ・銀行強盗の襲撃に恐怖する女支店長 ・銀行強盗のリーダーと知らず恋する女 ・そして愛する男が自分を恐怖に陥れた銀行強盗と知りショックを受ける女 の三つの顔を巧みに演じています。 主人公ダグ(ベン・アフレック)のかつての恋人役で、ダグが兄弟同様に育ったジェム(ジェレミー・レナー)の妹クレスタを演じるブレイク・ライヴリーは、カリフォルニア生まれのカリフォルニア育ちですが、撮影前に一ヶ月かけて、アパートやバーなどチャールズタウンの街を調査しました。ボストン訛りも完璧にマスター、ボストン出身のベン・アフレックがボストンの何処で育ったかと、彼女に聞くほどでした。 ボストン訛りはイギリス英語に近く、巻き舌のRが発音されません。例えば、Park the car in the Harvard Yard (ハーバード・ヤードに車を止めて)は、 アメリカ英語: PaRk the caR in HaRveRd YaRd(巻き舌のRを大文字で強調) ボストン訛り: Pahk the cah in Hahvahd Yahd(巻き舌のRの発音がない) といった感じになります。アメリカの独立後も、ボストンなどニューイングランド地方にイギリスの影響が強く残った為、このような発音になったと言われており、巻き舌の激しい西海岸と対照的です。但し、子音が明確に発音され、メリハリの効いたイギリス英語に比較すると、ボストン訛りはモゴモゴした印象です。 アカデミー助演男優賞にノミネートされたジェレミー・レナーも熱演です。ベン・アフレック監督は、映画公開前からジェレミー・レナーの演技を気に入っており、もし誰かがヘマをしても問題ない、ジェレミー・レナーがナプキンを見るシーンに差し替えれば万事オーケーだと、冗談を飛ばしていました。 ボストン訛りで話すブレイク・ライブリー クリスタ:ジュース? ダグ:そう、ジュースだ。 クリスタ:少しクスリどう? ダグ:何すんだ。 クリスタ:冗談だってば。 ダグ:やめろよ。喧嘩したって? クリスタ:そんな風に見える? ダグ:怪我はしてないな。 クリスタ:娘といたら、ソマリア人に馬鹿にされた。 ダグ:シャインと? クリスタ:チャールズタウンの白人はヤッピーばかりじゃない。むかつく奴らだよ。違う?恋しいでしょ? ダグ:コカインやオキシが?そりゃそうさ。 クリスタ:何だってやったよね。私が恋しいのは・・・。 街の外に出るというダグ(ベン・アフレック)を引き止めるジェム(ジェレミー・レナー) ダグ:何故、外で話す? ジェム:花屋の件だ。 ダグ:どうした。 ジェム:いい情報が。 ダグ:やめてくれ。 ジェム:デカいヤマだ。 ダグ:今はヤバい。誰かに回せ。俺の代わりを雇うか、三人でやれ。このヤマは誰かに回せ。 ジェム:やらないってのか? ダグ:断る。 ジェム:その理由は? ダグ:サツに狙われている。 ジェム:足がつかないようにやる。 ダグ:勝手にしろ。俺はもう手を引く。 ジェム:何だと?手を引く? ダグ:そうとも。 ジェム:どういうことだ? ダグ:何がだ? ジェム:手を引くって、ふざけるな。 ダグ:俺は決めたんだ、この街を出て行く。 ジェム:二人を見捨てるのか? ダグ:何だって?誰の事だ? ジェム:とぼけるな。 ダグ:お前、本気か?俺の子じゃない。クリスタがそうだと?いい加減にしろ。ヤク浸りのくせに、妹とその娘が心配か? ジェム:お前は自分が偉いと思ってやがる。ヤクも酒も断って、ご立派だ。 ダグ:俺はここの誰よりも偉い。 ジェム:お前もここの人間だ。俺たちと同じだ。何様のつもりだ? ダグ:俺の邪魔しやがる気か?はっきり言ってやる。俺はお前やクリスタやシャインと家族ごっこはご免だ。頭に叩き込んでおけ。お前の単細胞にはうんざりだ。俺に会いたければフロリダまで来い。 ジェム:FBI はここで俺がリーヒーを殺したと。でも、表通りで撃った。奴は心臓を撃たれ100メートル走った。陸上競技の選手に向いていたぜ。 ダグ:俺は頼んでいない。 ジェム:そうとも、頼んでないさ。リーヒーがお前を殺し来ると聞き、俺は先回りして奴を撃ち殺した。9年服役した。礼は必要ない。街を出て行くな。 ダグ:お前には感謝している。親父が投獄され、俺はお前の家へ。お前は兄弟と同じだ。でも俺は出て行く。俺を撃つか?やれよ。歩き去る背中を撃て。 「ザ・タウン」の原作本 チャック・ホーガン著「強盗こそ、われらが宿命(上)」(楽天市場) チャック・ホーガン著「強盗こそ、われらが宿命(下)」(楽天市場) さて、本日のランキング商品ピックアップは、ジャングル ジャングルさんの Johnstons ジョンストンズ 高品質カシミア 大判ストール デイリー総合ランキング、バッグ・小物・ブランド雑貨部門のトップです。秋冬物の予約販売、滑らかでソフトな肌触りカシミアの大判ショールは、膝掛けにも使え、これからの季節に重宝します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年09月08日 01時51分27秒
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