カテゴリ:歌舞伎
先週の金曜日、演舞場夜の部に行ってきました。
今月は初代中村吉右衛門の芸を継承していく秀山祭。秀山(しゅうざん)とは初代の俳名です。もちろん二代目も大活躍でおおいに期待…だったのですが。 前から思っていたんだけど『俊寛』ってあまり好きじゃないんですよね。 自分が犠牲となって孤島にひとり取り残されていく俊寛がなんだか救われないというか、今の感覚ではアリエナスなわけです。もちろんアリエナスな歌舞伎の演目はたっくさんあるんだけどさ。どうにもみじめったらしいかんじが好きじゃないのです。 今まで幸四郎と勘三郎で見たのでそのせいかもしれないな(笑)。幸四郎演じる俊寛は島を離れていく船の底に穴でも空けてやろうかって企んでそうだし、勘三郎は、ま、あなたが取り残されて仕方ないよねって雰囲気だし。偏見が激しすぎてすみません。 先日のキッチー演じる俊寛は、本当に心が広くてみんなに慕われる人間の大きさがあって、これぞ俊寛だ!と思いました。でもその後におとずれる悲劇を思うとやっぱり納得いかないなぁと。 一方久しぶりに拝見する仁左衛門もステキでした。キッチーと並んで舞台に出ると重厚感のバランスが絶妙で、ものすごく贅沢な味わいです。でも出番が短いからちょっと寂しい。 キッチーもニザさんも昼の部のほうが面白そうだから、そっちに期待しよう。 キッチーといえば、今日敬老の日は時代劇専門チャンネルで24時間鬼平特集やってます。老人向けに24時間ってのは過酷かと思いますが、リピート放送も含めてのことなのでなんとか頑張って見てください(誰に言ってるんだかw)。私は、鬼平はほぼすべて見ているのでオリジナル番組のキッチーインタビューだけ録画してあとでまとめて見るつもり。ひゃっほい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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