"Good Night Moon" 『おやすみなさい おつきさま』
昨日Rhymeを訳す苦労について書いたので、もうひとつ翻訳について。翻訳するときに気をつけなければならないのが、マザーグース。英語圏で古くから伝わる「わらべうた」なのですが、英語圏の人々には、子どもの頃から無意識に、このマザーグースの詩が染みついています。「ハンプティ・ダンプティ」の詩などは、英語に興味のある人なら、一度は聞いたことがあるかな。日本でもおなじみの翻訳絵本『おやすみなさい おつきさま』(原書"Good Night Moon")にも、実は、マザーグースの詩がたくさん顔を出しているのです。ちょっと私の手元にはなくて、以前友達に見せてもらっただけなので、訳文が違うかもしれませんが、あのなかにたしか、「月をとびこえる牛」とか、「お皿とスプーン」とかでてきていましたよね。あれは"Hey Diddle Diddle" という詩がもとになっています。Hey diddle diddle, the cat and the fiddle, The cow jumped over the moon, The little dog laughed to see such sport,And the dish ran away with the spoon. それから、私の記憶にはちょっとないんだけど、「こねこ」と「てぶくろ」もでてきていた?これも"Three little kittens"という詩がもとです。Three little kittens, They lost their mittens, And they began to cry, Oh mother dear,We sadly fear,That we have lost our mittens.こんな文化的背景も、翻訳するからには、知っていなければならないんですよね。でも絵本に、上記したような説明をつけるわけにはならない・・・でも、知っていなければならない・・・私は、マザーグースも、翻訳の勉強を始めた頃はあまり知らなかったので、必死でマザーグースのビデオやCDをかけまくり、「身に染みこませ」る努力をしたものです・・・マザーグースは昔の物、という方もいるかもしれませんが、今でも人気の幼児ビデオ"Richard Scarry"シリーズには、結構マザーグースの登場人物(?)がでてきます。ちょっと知っておくと、英語絵本やビデオも2倍、3倍楽しめるかもしれません(^^)ランキング参加しています。クリックお願いします!人気blogランキングへレシピブログも♪