■ ■『三鈷の松』■ ■
高野山の御影堂(みえどう)の前には「三鈷(さんこ)の松」と呼ばれる松の木があります。
ここの松の葉は二本の松葉に混じって三本に分かれたものがあり、
これにはお大師さまが高野山を開かれたことにまつわる不思議なお話があるのです。
今から1千年以上も昔、お大師さまが唐から帰られる時、1本のホウキを授けられたのですが、
なんと、そのホウキの間から金色に光る「三鈷の杵(しょ)」が出てきたのです。
「これはありがたい、この三鈷は日本での聖地をきっと教えてくれるに違いない」と思ったお大師さまは、
その三鈷を日本に向かって投げました。
その後日本に帰られたお大師さまが、その三鈷杵を探し求めて各地を歩きまわり、
ついにその光り輝く三鈷杵がかかっていた松の木を見つけられ、
その地に念願の真言密教の道場として伽藍(がらん)の建立(こんりゅう)をされました。
その光り輝く三鈷のかかっていた松が御影堂の前にある「三鈷の松」なのです。
この言い伝えのせいか、ここを訪れる人は「三本の松葉」を探してお守りがわりに持って帰ります。
【 参照 】こちらに詳しく。
『三鈷』とは!?
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