アメリカの医療保険制度 シッコ
先日のキューバつながりで、Cuba X Japan Festaというイベントに行ってきました。そこで観た映画がシッコ。ムーア監督によるアメリカの医療保険制度についてのドキュメンタリー映画です。医療や保険業界の方には観て頂いて、感想を聞きたい映画No.1です知らんかったがアメリカは西側で唯一の皆保険制度が無い国で人口2億9,000万中5,000万人が無保険やって。(民間保険に入るしかない)それだけで大丈夫かこの国?って思うけどな。医者は保険適用外と診断すると『無用な医療費を削減した』という理由でボーナスがもらえる。保険会社はなんやかんやと難癖をつけて保険金の支払いを拒否する。そもそもシステムがややこしすぎるみたいやけどこんなケースが紹介されてたわ交通事故により病院に運ばれ一命を取り留め、保険会社に保険金を支払ってもらおうと連絡したら、当時は意識不明の重態であったにもかかわらず「救急車が使用される場合には、事前に連絡が無ければ保険は適用されない」と言われたそうな。 こんな事いってくる保険屋の頭にこそ医者が必要なんちゃうかと思うが。映画内では、お金が払えない入院患者が、貧民街の病院前に置き去りされとりまして。大阪ではすでに現実になってます。ドタ臭い大阪やけど、以外にアメリカナイズされてたのね♪ワザワザ堺市から大阪市の色んな意味で有名な公園まで連れてくるとは。まあ、このケースは患者とその嫁ハンにも相当問題があるみたい。日本人の感覚からは分かりにくいけど、米国人は皆保険制度と聞くと共産主義的だとしてアレルギー反応を起こすという描写が映画でされてる。アメリカでの医療がそんな一方で、カナダ、イギリス、フランスキューバでは医療がタダらしい。イギリスの病院では会計はお金を払うところではなく交通費の還付を受け取る処やそうな。笑えたんが、アメリカでは120ドルする薬がキューバでは5セント。さらにキューバは人口当たりの医師の数は世界一で実は医療先進国。上にあげた国と比べて、米国は乳児死亡率や平均寿命、様々な疾患羅かん率で全て劣っている。医療がタダの代わりに税金が場か高いのちゃうん?という当然の疑問も湧いてきますよね?社会主義国のキューバはそうやろうなあ。おいらが始めて海外に行った20年前は日本で消費税が3%になるってオオモメしてたけど、フランスはずっと消費税20%のはずよ。まあ、日常生活品にはかけないとか、直接税と間接税の割合が元から違うとか色々ありますが。話が少しそれますが、おいらは間接税(消費税や酒税)をもっと高くして直接税(消費税など)をもっと安くするべきやと思う。映画内で紹介されてたイギリス人、フランス人の暮らしぶりは中々結構なモンでした。まあ、これは色んな社会層のケースを見てみないと分からんですね。でも『いいな~』と思うのはフランスでは有給が最低で年5週間、多いところは10週間。それとは別に引越しや結婚でも有給がもらえる。日本でこれだけ有給があったら何していいか分からないとか情けないこという人が本気で出てくるんやろうなあ。職業人としては優秀かもしれけど、人生楽しめるかあ?と言ってしまえるおいらはやっぱりラテン系関西人です、ハイ。映画の話に戻ります。一部のお金持ちはいいとして、お金がないあるアメリカ人はカナダに行き(引越しではないです、車ですぐですから)カナダ人の友達に事実婚という事にしてもらって、カナダの医者に診てもらってました。今後こういった医療難民は増えるやろうなあ。日本かって、下手すりゃ地元の病院行くより韓国や台湾(九州からなら近いです)に行った方が適切で、早く、安い治療が受けられる可能性あるで。「ブラックジャックによろしく」等によれば日本では学閥が強いので紹介状を要求すると系列大学にまわすか、末期患者専門の病院に回して自分の病院の死亡率を低く抑えたりって事があるようです。バックパッカー(海外格安旅行者)の間では、インドでC型肝炎やデング熱にかかったら、タイまで飛んで入院する事もあります。バンコクにジェネラルホスピタルという有名な病院がありそこは・日本語が通じる医者がいる・病院食で日本食が出る・テレビ冷房完備・保険会社に直接請求してくれる等の理由で人気です。逆に、日本に帰ったとたんマラリヤが発病し、医者はマラリヤを本でしか知らなくて大変だったと言う話もありますわ。とにかく病気にならないのが一番やけど、怪我や妊娠って事もあるし、大変やなあ。映画「ジョンQ」も保険適用外で、息子を手術させるために父親が病院に立てこもる話やし。中々凄い社会ですわ。みらのさんのブログにも、米国での医療保険に関する秀逸な記事があります。勉強させていただきました。http://plaza.rakuten.co.jp/miranopudding/diary/200610030000/http://plaza.rakuten.co.jp/miranopudding/diary/200610060000/シッコ生きるべきか、死ぬべきか-アメリカではそれを決めるのは保険会社。そのウラで医療費が払えないというだけで多くの国民が命を落としている・・・!泣く子も黙る超大国のはずなのに保険充実度は世界37位、なんと先進国中最下位!!こんな医療制度はビョーキ(Sicko)だ!!」マイケル・ムーアが吼えると、医療業界はたちまち厳戒態勢に!!ただちに「マイケル・ムーア対策マニュアル」を製作?!全国の支社に口令を発令!! 先進国で唯一、国が運営する“国民健康保険"が存在しないアメリカ。よって国民は民間の保険会社に加入するしかなく、6人に1人が無保険で、毎年1.8万人が治療を受けられずに死んでいく。しかし『シッコ』はちゃんと保険に入っている人々についての映画である。え?なら何の問題があるの?アメリカの医療保険の大半はHMO(健康維持機構)という、民間の保険会社が医師に給料を支払って管理するシステム。保険会社は「治療は不必要」と診断した医者には、“(無駄な保険料の)支出を減らしたい"という旨の奨励金を与え、加入者には何かと理由をつけて保険金を払わない。さらに多額の献金で政治家を操り、都合のいい法律を作らせる。人々は高い保険料を律儀に払っていても、一度大病を患えば治療費が支払えずに病死か破産を迎えるしかないのだ。ジョンQ-最後の決断息子の命を救うために病院を占拠した父親の姿を描く感動のサスペンス作品。出演はデンゼル・ワシントン、ロバート・デュバルほかブラックジャックによろしく著者: 佐藤秀峰 出版社: 講談社 医龍著者: 乃木坂太郎 /永井明 出版社: 小学館