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Okum

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Apr 23, 2005
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カテゴリ:Movie
TSUTAYAでレンタルして、
最近見た映画たちについてのざれごと。

■MINDGAME

すげえ映像。美しい。
色のセンス、線のバリエーション、
実写との融合、ぜんぶすんごい。
ハイバーなテンションで疾走する映像と物語。
全編にわたる関西弁がこのテンションをさらに
アオっていく。

そして特筆すべきは、音楽。
場面場面との被さり方、
ズレたりフィットしたり、完璧。
ボアダムズの人が音楽を担当したらしい。

さらに、声優陣もすばらしい仕事っぷり。
ほぼ全員吉本の芸人なんだけども、
なかでも藤井隆がおじいさん役を好演。

実写と描画が極彩色の渦の中にないまぜになった
まさに「アニメーション」と呼ぶべきこういう映像、
僕ははじめて見たのでかなりビビったけど、
クレヨンしんちゃんの映画版を見てる人にとっては、
そんなに衝撃がないのかも。同じ監督のようで。

で、難点をいえば、
ストーリーのメッセージ性がちょっとウザい。
映像そのものだけで十分すさまじいから、
ストーリーを無視して
この映像自体をリミックスしたのを見てみたい。

そして、ぐっちゃんぐっちゃんになったラストで、

This story has never ended...

って出るんだけど、
英語で金銭を得てる身から言わせてもらえば、
これは英語としてイケてないと思う。
直訳すれは、

この物語は終わったことがない。

になる。これ、どうみても不自然。
それよりか、

This story has no end. この物語には終わりがない
This story never ends. この物語は決して終わらない
This story will never end. この物語は決して終わらないだろう

こういうのがいいと思います。
このままの状態で海外で上映とかしたのかな?
それともなにか意図があるのかしら。


■Live Forever

僕が高校時代に音楽に目覚めた直接のきっかけともいえる、
90年代イギリスの音楽シーンを席巻したムーブメント、
ブリット・ポップ(以下BP)。
その当事者たちのインタビューと当時の映像による、
ドキュメンタリー映画がこれ。
ずっと見たかったんだけど忘れてた。

BPといえばオアシスとブラーなわけだけど、
タイトルをオアシスの曲からとってることからもわかるとおり、
この映画もその二組を軸に展開していく。

僕は当時高校生で、
音楽的経験値ほぼゼロの状態でBPにふれてたのだが、
やっぱいまでも当時の曲は心の深い部分に刻まれていて、
映画を見ながら、
これは一生僕の中に残っていくんだなあと痛感。

いちばん「なるほろ」と思ったのは、
BPと政治との関わり。
BT黎明期のイギリスは長きにわたる保守党・サッチャー政権の時代で、
基本的にブリティッシュネスが自信喪失状態だったようだ。
だから、音楽によるブリティッシュネスの復権と、
いまや悪名高きブレア率いる労働党の政権奪回は強く結びついた。
オアシスのノエルが労働党勝利パーティー(?)によばれ、
ブレアと楽しそうに話しているのが印象的。
しかも、イラク戦争を経たいまなおノエルはブレア/労働党支持で、
なんだか屁理屈をこねて自分の行動を正当化するように、
言い訳じみたことをインタビューで語っている。

その点ブラーのデーモンは冷静で、
同じパーティーに呼ばれても「連中に利用されるだけだ」ということを
理解していたから行かなかったし、
イラク戦争時も「Don't Bomb When You Are The Bobm」なんて曲を出してた。

とはいえBPの喧噪の時はデーモンのほうが今見ると恥ずかしい。
同じ日にシングルを発売したブラーとオアシス、
どちらが一位をとるか?なんつって、
いま思えばBP最大にして最後の祭りのような事態があったのだが、
その際にテレビのインタビューをおしゃれっぽいカフェで受けて、
「やるからには一番になりたいよね。…フッ」てな感じで遠い目。
おめえはジャニーズアイドルかい?てな振る舞い。
なんかデーモンはあの顔で損してる気がするな。

そしてそして、
当時僕もリアルタイムで経験したのが、
BPの終わりを決定づける(と映画の中でも断言されている)、
オアシスの3rdアルバム「Be Here Now」発売。
1stと2ndの大成功の波にのって、
どう考えても調子にのりまくったオアシス。
このアルバムの発売日8/21を、
巨人対中日の優勝決定戦10.8よろしく、
あるいは9.11よろしく、
スペシャルな日として自ら設定するがごとく、
アルバムジャケットに「AUGUST 21 THURSDAY」
なんてモニュメントっぽいのが写ってるし、
ロールスロイス(かな?)が半分沈むプールつきの
邸宅でたたずむメンバーも写ってて、
全体的に「労働者階級から成り上がったゼ!」てなノリで、
成金趣味全開。内容はともかく、
このヴィジュアル・イメージが最大の失敗だと思うのだが。

ああ、語りすぎた。
とにかく、当時何も考えずにBPにうかれてた僕の記憶を
補填するいろんな情報...特に政治との密接な関わり...を知れてよかった。

ただ、いちばん笑ったのは、
オアシスの「Live Forever」のPVで、
当時ダメドラマーとして有名で、
バンド内でいじめられているらしいと噂されていたドラマー君が、
他のメンバーに土をかけられ、庭に埋められてるのを見たとき。
...このネタ、みんなわかんないだろうな。
yamamotoくん、KNSKくん、わかるよね、どう?


■ビルとテッドの大冒険

いぜん「Matrix」について書いたときに、
キアヌ・リーブスは大根役者(←この表現ってまだ死語になってないよね?)
なんじゃないかと記したら、
KNSK君に「真のキアヌを見るにはこの映画」と薦められたがコレ。
むむ、期待通りの80年代全開バカ映画。
ロックスターに憧れるアホ高校生二人組が、
歴史の授業で落第寸前。
次の発表会でいい成績をとらないとヤバイ。
そんなとき現れた電話ボックス型タイムマシン(この時点ですごい)。
それに乗って時間を駆け巡り、
過去の偉人をかたっぱしからピックアップ。
ナポレオン、ジャンヌダルク、ソクラテス、リンカーン、などなど。
みんな驚くほど簡単に話に乗り、現代までやってくる。

で、発表会では彼らご本人が歴史を語る。
めでたしめでたし...
(だった気がする。最後のほうはネットしながら見てたのでよく覚えてない)。

タイムマシンものは大好きだし、
この脳天気なアホさ加減も好きだ。
若いキアヌはいまより役者としてイケてる(?)が
(Matrixの彼も、あれはあれで好きです)、
それより相棒役の役者さん(誰か知らないけど)がいい味出してた。
あのしゃがれた声はまさに典型的なアホ高校生白人男児で、
完璧なキャラ作り。
80年代の空気を感じるにはぴったり。

というか、今回書いたみっつは、
それぞれ00年代、90年代、80年代の
大局的な空気を伝えてる気がする。

まいど長文失礼しやした。
しばらくBT原稿モードのため、
更新滞る予定です。






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Last updated  Apr 23, 2005 07:19:03 PM
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