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カテゴリ:Book Review
![]() ★組織の中で仕事することの意味を改めて考えたことがあるだろうか? 「私は私。マイペースでしたい仕事をすればよいわ!」なんて考えてると、リストラの対象になっても文句は言えない。 この本では、MBA的なカタカナではなく、日本語で組織論を語り、MBAの教科書では語られることはないだろうさまざまな組織にまつわる現象を論理的に紐解き解説してくれる。 健全な組織ならば、各人が自分で判断できる問題をほとんど自動的にミスなく解決し、判断に迷う問題を即座に上司の判断に委ねるといった一連の作業を至極当たり前のように遂行することで企業の目標が達成できる。 マトリックス組織だの、事業部組織だのと、組織構造に変化をつけても根本は変わらない。 ■組織設計の基本は「官僚制」である。 官僚制=古い。堅苦しい。悪の根源。のような意味合いで使われることがあるが、効率的で信頼性の高いアウトプットを生み出す組織の基本モデルは「健全な官僚制」だと筆者は断言している。 最近、自分に割り当てられた目標達成のために、何人か仕事を指示することがあるが、この当たり前のことが「できる人」と「できない人」、「1言えば、10分かる人」と「詳細まで指示しないとできない人」、「正確に報告できる人」と「報告できない人」では、仕事の成果物の品質・効率性が全くことなるので、仕事を頼む方としても「できない人」は使いにくいことが分かった。 ついこの前までは、私も「できませんでした。」と報告しては怒られていたっけ・・・ ところで、この本、そのほか見所沢山です。 日本的な長期雇用が原則の職場では、組織が腐っていく段階でいろいろが現象が出てくるそうです。 ・フリーライダー ・決断できない人 ・沈黙の反対 ・トラの権力、キツネの権力 ・スキャンダルによる優秀な人材のつぶされ方 などなど。 ■組織戦略の考え方―企業経営の健全性のために ちくま新書 沼上 幹 (著) 価格: ¥735 (税込) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004/11/26 01:02:58 AM
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